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人生後半の処世術について考えます

市川猿之助氏の一家心中未遂事件(算命学)②

     玉堂星 天恍星

 牽牛星 車騎星 玉堂星

 天報星 石門星 天馳星

氏の人体図です。玉堂星が2つあるので、歌舞伎=古典芸能には向いています。

官(牽牛星)と殺(車騎星)がともにある(官殺混雑)ので、行動するときに個人と組織(一門など)どちらを優先するかで悩んでしまうこともあるかもしれません。天馳星もあるので、頭の中で気忙しく考えている感じです。石門星が帰星なので、歌舞伎の世界での自分や一門の立ち位置を常に考えていたのでしょう。

今回の事件に心理的に大きく影響したのは、主星の車騎星だと思います。唯一の陽星なので、要星です。すなわち、自分あるいは車騎星に振り回されると、他の星も活かしにくくなってしまいます。

週刊誌では、氏の一門での言動を「裸の王様」と評していますが、一門のトップとしてメンバーの生活を守っていかなければならないという責任感が行き過ぎたことに加えて、天報星のわがままという陰転した悪い部分が出て、暴君のようになってしまっていたのかもしれません。

今回の事件にしても、身弱なので本来なら動く前によく考えるひとなのですが、自分あるいは車騎星に振り回されて、短絡的な行動に走ってしまったのかもしれません。氏には完璧主義者の側面もあったようで、それが行き過ぎて「オールオアナッシング」の極端な思考に陥ってしまった結果、「もう駄目だ・・・一緒に死のう」ということになったのでしょう。

改めるべきは、車騎星・牽牛星の陽転のし過ぎです。極端な完璧主義を改めるとともに、一門のメンバーや関係者の気持ちに努めて配慮する(火剋金で強い金を抑える)ことが今後の課題になります。