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人生後半の処世術について考えます

算命学の鑑定マニュアル

 

これまで算命学の基礎知識をnoteに書いてきましたが、今回はその最終回として「鑑定マニュアル」をまとめした。

あくまで「基礎」の知識/技法に限られますが、それでも事例によっては深くまで読むことができます。

鑑定できるようになるには「知識が2割、実践が8割」です。

みなさまの鑑定の練習を始める教科書/参考書にしていただけたら幸いです。

解説の足らないところなど、今後も内容を充実させていきたいと思いますが、購入いただいたかたは、更新後も追加料金なしで閲覧できるので、ご安心ください。

よろしくお願いします<(_ _)>

元横綱の曙太郎氏、死去(算命学)

 

横綱曙太郎氏が逝去された。

まだ54歳だった。

氏の活躍と早すぎる死にはどんな宿命からの力が働いていたのか、算命学で観た。

氏の宿命は次の通り(1969/5/8生)。

癸 己      車騎星 天胡星

未 巳  禄存星 牽牛星 龍高星

丁 戊   天庫星 車騎星 天報星

乙 庚

己 丙 

71 61 51 41 31 21 11 1

 壬 癸 甲 乙 丙 丁 戊

 戌 亥 子 丑 寅 卯 辰

 

生年中殺

◇巳月生まれの癸水で、守護神は辛・壬、忌神は火・土だが、3つある土は調和の忌神でもある。
しかも、2つ透干して天将星の根を持つので、忌神帝旺。ただ、地支が半会で変化するので、意味は弱まる。

◇酉と巳が半会すると、殺印相生格

◇年干・月干の己=官は、天将星の根で大半会だから、出世運は良く、大きく展開する。

 

この宿命を、氏はどう生きたのだろうか?

◇生年中殺
相撲界に入ったのは1988年(戊辰、18歳)で、ハワイには戻れないと覚悟していたというから、生年中殺の影響はかなり和らいでいるかもしれない。

◇殺印相生格
同期に若貴兄弟がいるが、「若貴がいたから横綱になれた」と氏も言うように殺印相生格が動いたのだろう、相撲経験もないのに1990年(庚午)には新入幕とスピード出世を果たして、彼らよりも先に横綱になった。
体格には恵まれていたものの、運勢の後押しがあったのは間違いない。

◇忌神帝旺
表の若貴兄弟に対して裏の悪役という立ち位置も合っていたが、それでも、官が上がると日干の運勢は下がる。
結果、ケガに悩まされて2001年1月(庚辰、31歳)に引退。
また、タニマチに結婚を猛反対されて後援会は解散、そのため年寄株を買えずに相撲界には残れなかった。ちなみに、結婚した1998年(戊寅)は妻の干の納音で、最悪のタイミングだった。
2003年(癸未、34歳)は律音。格闘技で新たなスタートを切るも、思うような活躍はできなかった。
そして2017年(丁酉)の天中殺、試合後に救急搬送、記憶障害が残って亡くなるまで長期入院となった。51歳からの大運は大半会なので、病状が一気に悪化したのかもしれない。

 

氏の人生は、殺印相生格と忌神帝旺の影響で運の波が激しいが、もうひとつ気づくのは、氏の健康運が悪いことだ。

氏の宿命で健康=寿は木だが、地支蔵干に乙が1つあるだけで、周りは、これを刈る金と、火はあるが水がないので、このままだと枯れてしまう。

31歳からの大運は寿が周り、消化して満身創痍の身体で格闘技を続けることができたが、41歳からは干合でとられてしまう。天中殺で長期入院となったのも、それまでのひずみが溜まっていたのだろう。

そして今年、寿が周ったが、もう消化できるだけの体力はなかった。

よきライバルだった貴乃花は、氏の訃報に接して「百折不撓の人生」と評しているが、ケガと闘いながら横綱としてのプライドを捨てずに、最後は優勝して引退した。

氏の冥福をお祈りしたい。

 

算命学(基礎)第5回のテキストを投稿しました

 

今回は、算命学の柱のひとつである天中殺について解説しました。

天中殺とは何かと問われると、合理的な説明はなかなか難しいのですが、できる限り実践的な内容になるようにしました。

次回は、鑑定の簡単な手順について解説しますが、しっかりした鑑定ができるようになるには、とにかく基礎の知識/技法の徹底した理解が重要です。

よかったら、ご購読ください<(_ _)>

https://note.com/jofukudo/all

 

水原一平氏(大谷翔平氏の通訳)の解雇(算命学)

 

衝撃のニュースが飛び込んできました。

なぜこんなことになったのかという理由を算命学で観る場合、二つの視点があります。

ひとつは運勢上の原因ですが、ここで重要なのは、スポーツ賭博を始めたのは今年よりも前なので、今年の干支を使って「なぜスポーツ賭博をしたのか」と考えるは筋違いだということです。

今年の干支を使って考えるのならば「なぜいまばれたのか」ということでしょう。

水原一平氏の宿命は次の通りです(1984/12/31生)。

己 丙 甲     牽牛星 天馳星

亥 子 子 司禄星 禄存星 禄存星

      天報星 玉堂星 天馳星

72 62 52 42 32 22 12 2

甲 癸 壬 辛 庚 己 戊 丁

申 未 午 巳 辰 卯 寅 丑

 

氏が通訳を始めたのは、2012年(壬辰)の天中殺です。中殺されているのが禄なので、通訳を続ける限り、お金やビジネス、信用などを失う可能性があります。

2022・2023年は禄が周っているから、これまでの禄の使いかたが問われるタイミングです。報道によるとスポーツ賭博を始めたのは2021年で、ダブルで子卯の旺気刑(異性関係や人間関係のトラブルによく出ます)になる2023年に大谷翔平氏との間で問題になったのだと思います。

そして、2024年(甲辰)は大運天中殺(寿が中殺)中で年運でも天中殺(官が中殺)です。天中殺は隠していたことが暴かれるときでもあるので、禄を失い、官=名誉も失ったというわけです。

 

ちなみに、大谷翔平氏の陰占は、次の通りです(1994/7/5生)。

 壬 庚 甲

 辰 午 戌

氏は、日支が冲動で2024年(甲辰)はさらに自刑が加わるので「結婚したのが節分までだったらいいなあ…」と配偶者ばかり気になっていたのですが、水原一平氏が打たれるというカタチで出たんですね…。水原一平氏はまさに大谷翔平氏の女房役だったですもんね…。これは盲点でした。

 

さて、もうひとつの視点は「なぜスポーツ賭博をしたのか」の心理面からの分析で、陽占(人体図)で観ますが、こちらも基本的な技法で読み解くことができます。私なりの解釈は、noteのこちらの「陽占を読む基礎」の記事を更新するときに追加します。

https://note.com/jofukudo

最後は、宣伝になってすみません(笑)。noteなら一度ご購読いただくと、価格が上がっても記事は無料で更新されますので、よろしかったらご購読ください。

 

算命学(基礎)第4回のテキストを投稿しました

 

算命学(基礎)第4回のテキストをnoteの有料記事として投稿しました。

  • 今回は陽占を読むための基礎知識や簡単な技法について解説しました。前回までと同じく「こう教えてくれたらわかりやすかったのにな…」と自分が思うような内容にしました。
  • 十大主星は、五徳や五本能とリンクさせて、核から象意を広げられるように工夫しました。
  • 数週間後には、関連する有名人の鑑定事例などを入れて、内容を充実させる予定です。なお、一度ご購読いただいた記事は、無料で更新されます。

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山本陽子氏、死去(算命学)

 

女優の山本陽子氏が81歳で逝去された。

関係者によると「亡くなる数時間前まで一緒におり、いつもと変わらぬ様子」だったとのことで、死因は急性心不全だという。4月には舞台への出演も予定されていたというから、生涯現役でいわゆる「ピンピンコロリ」の大往生である。

氏は生涯独身で、私なぞは、不倫関係だった田宮二郎、その10年後に熱愛と報じられた21歳年下の沖田浩之氏、いずれも後に自殺していることがすぐに思い浮かぶのだが、氏と二人の自殺との間に因果関係はないようだ。

 

氏は高校卒業後に野村證券に就職するが、同僚が無断で日活のオーディションに応募して合格、デビューしたという異色の経歴の持ち主だ。

当時は日活の全盛期、キラ星のごとく女優が居並ぶなかで出番がなく悔しい思いをしたようだが、なぜ成功できたのかと思って氏の宿命を観ると…お気づきだろうか?

 

山本陽子氏(1942/3/17生)

己 癸 壬     司禄星 天禄星

巳 卯 午 調舒星 車騎星 貫索星

      天将星 禄存星 天胡星

74 64 54 44 34 24 14 4

乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬

未 申 酉 戌 亥 子 丑 寅

 

主星が車騎星で、鳳閣星または調舒星があって、月支が合法や散法を受けず、生月中殺でもないので、偏官格になる。

偏官格は、名誉運がとても強く、存在感があって従わなくてはいけないような雰囲気を持つ、といわれる。しかも、天将星があって「殺(車騎星のこと)は軍人、天将星は刀なり」と言われる大将軍の器である。

2/2放送の「徹子の部屋」で一緒に出演した高橋英樹氏が氏を「男っぽい人」と評していたそうだが、この格のとおりだ。着物がとても似合う和風美人だが、私生活はジーンズで過ごし、大の車好きで日本人女性で初めてポルシェに乗ったのだそうだから、偏官格が活きていたのだろう。だから、運勢が彼女の活躍を後押ししたのだと思う。

ちなみに、以下で採りあげたテイラー・スウィフトは、月支が害で車騎星に少し傷がつくから偏官格ではないが、とても近い。

yourlife.hatenablog.jp

 

ところで、偏官格というと、不吉な運勢の持ち主のように言われることもある。車騎星は日干を七殺する干から出る星で、偏官格はそれが輝いているからだからだろうが、そんなことはない。

鳳閣星調舒星が火剋金で抑えてくれていたら出処進退をわきまえた行動ができるようになる。氏も単に男っぽいだけではなくて心配りがよくできるひとだったのだろう。

 

偏官格は、後天運で鳳閣星/調舒星が干合されると、極端に運が悪くなるといわれる。車騎星を抑えるものがなくなるからだ。

あるいは、後天運で車騎星/牽牛星が周ると運が崩れてしまい、身弱の場合は特に良くない。さらに天中殺だと、救いようの無い運気となると言われる。

だから、この格のひとは格を崩す(破格する)必要があると主張するひともいる。

しかし、それも言い過ぎのように思う。

なぜなら、格だけで人生が決まるわけではないし、現に当てはまらない例も多い。

氏の場合、確かに車騎星の大運で牽牛星の年に亡くなったが、年齢も年齢だけに、例としては説得力に欠ける。

アクセル全開で車騎星を動かしていたようなひとだから、さすがにこれ以上は…ということかもしれない。その意味では、命を燃やし尽くしたひとなのだろう。

氏の冥福を祈りたい。

 

算命学(基礎)第3回のテキストを投稿しました

 

算命学(基礎)第3回のテキストをnoteの有料記事として投稿しました。

  • 今回は陰占を読むための基礎知識や簡単な技法について解説しました。学校の教科書や本の転載・引用・要約のようなものはつくりたくないので、「こう教えてくれたらわかりやすかったのにな…」と自分が思うような内容にしました。
  • 分量が多くなったので、天中殺の基礎は、後の回にまわします。

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