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人生後半の処世術について考えます

算命学で観る、李克強氏の死-宿命の分析

 

李克強の宿命

少し前まで首相だった李克強氏が急死した。

その死には不審な点も多く、これを機に習近平体制への不満が噴出しそうな気配だが、どのような運勢の力が働いたのだろうか?

算命学で読み解いてみよう。

 

まずは、命式から。

 癸 壬 乙

 亥 午 未

夏の生まれの癸だから水源の辛が是非とも欲しいが、宿命にはない。

ただ、代わりに癸を比助する壬が透干して、亥という強い根もあるので、水は強く、これを漏らす年干の乙は守護神的に働く。

あとは、後天運で官=土や禄=火が周れば、強い根の午もあるので、命式は悪くない。

ただ、後天運で壬や亥が打たれたりすると、きついかもしれない。

地支は未と午が支合、未と亥が半会で合法だから、周りと協調しながらやっていける環境にいるとよい。

 

つぎに、氏の人体図を観る。

     鳳閣星 天庫星

 石門星 禄存星 車輢星

 天将星 石門星 天馳星

始星は石門星で帰星の兄弟/友人の場所の車輢星に流れるから、仲間を大切にしたいひとなのだろう。

天将星もあるからリーダーに向く。

主星は禄存星で天馳星がついているから、経済活動にも才能を発揮できそうだ。

一方、石門星が陰転すると、わがままで自己主張が強く、攻撃的にもなりかねない。

 

李克強の人柄など

では、現実は、どのような人物だったのか?

頭脳明晰で経済学博士号を持っており、その経済政策は「リコノミクス」とも言われ注目を集めた一方、大衆目線の人で中国ではとても人気があった。

今年3月まで首相を務めたが、政府の最高幹部で唯一、習近平に忠実なグループに属さず、習近平政権下で異論排除が進むなかで、目立たないながらも率直な物言いで、歯止めの役割も果たした。

ソーシャルメディアでは、「家の柱」が失われたようだ、との投稿もあったとのこと。

氏は(胡錦濤・前国家主席ら多くの指導幹部を輩出した)共産党の青年組織である共産主義青年団共青団)出身で、権力基盤がないなか党内で出世を果たし、(昨年の党大会で習近平の指示で壇上から降ろされた)胡錦濤・前国家主席に近くて、一時は国家主席候補とも言われた。

しかし、「エリート集団」だった共青団を批判、人事で冷遇した習近平政権下では不遇を強いられた。

 

宿命と現実とを観て気づくのは、頭脳明晰な氏に、龍高星・玉堂星はおろか、印=金の干が一つもないことだ。

命式でその人の持って生まれた能力(才能)までわかるというのなら、明らかにおかしい・・・要するに、どんな能力があるのかは、命式では判断できないということだ。

宿命だけで、すべてを読めるわけではなく、ここを勘違いしてはならない。

さて、もちろん持って生まれた能力の高さや本人の努力ということもあるが、氏がここまで出世できたのには、どのような運勢の力が働いていたのか、気になるところだ。

次回は、その話をしたい。