72 62 52 42 32 22 12 02
乙 甲 癸 壬 辛 庚 己 戊
卯 寅 丑 子 亥 戌 酉 申
彼の大運です。1旬は、初めて宿命にはない干支の影響を受けるので、運勢上、人生の土台となる大運で、ここで経験したことは一生忘れない人生の基盤となり、人生観や世界観を形づくります。同様のことは、心理学などでも言われます。
彼の場合、1旬と2旬の大運が日干支と納音になります（初動納音）。ここが彼の人生が一気に伸びて一気に落ちた運勢上のポイントです。
というのは、いきなり自分＝日干支とは真逆の干支が周ってくるので、宿命はものすごい衝撃を受けることになり、運勢がどこに飛んで行くかわからなくなります。ピンボールで勢いよく球がはじかれたイメージです。ここで大きく動くと、ものすごく運勢が伸びたり、逆に落ち込んだり、波乱万丈の人生になりやすいと言われます。加えて、彼の場合、天中殺は申と酉なので、天中殺とも重なります。運勢は、一層不安定になります。
貧しく悲惨な生い立ちの彼は、カネをもとめて職を転々とします。そして、2旬の終わりに商品先物取引の会社に就職（21歳）、営業で好成績を挙げるとともに、相場で数千万円を稼いだといいます。ところが、顧客の金を流用して大穴を開けて解雇、再び職を転々として、遂にはスリで捕まってしまいます（23歳）。
しかし、世のなかの関心の高まりに乗じて、詐欺まがいの私設の金地金の商品取引を始めます（25歳）。このときの大運の干支は庚戌で、金運＝水への通関である（宿命にはない）庚が周っています。加えて、戌は水庫である辰を冲動で壊すので、水の勢いは増します。すなわち、とても金運の良い10年間で、豊田商事は瞬く間に2,000億円ものお金を集めます。マネーゲームの勝者という彼の夢が叶ったのです。
