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人生後半の処世術について考えます

詐欺師の人生③

これだけのお金を集めて、このような悲惨な最期を迎えた詐欺師の宿命には、どのような特徴があるのか?なにか特殊な格局の持ち主なのではと思ったのですが、特に大きな特徴はありませんでした。

 己 丁 壬

 卯 未 辰

  (乙)  (己) (戊)

未月生まれの己=乾いた畑なので、癸が第一守護神、夏でも太陽は必要なので丙が第二守護神になります。他方、忌神は水を剋す土と石ころの金です。

土が3つあって嫌ですが、これを剋す木が地支にあって、守護神の陰陽違いが2つ透干しているので一見良さそうな宿命ですが、この2つは干合すると、守護神の効果が失われてしまいます(守護神干合)。すなわち、思わぬ幸運に恵まれるものの、その後にそれを帳消しにするような出来事が起こるという感じで、高望みしてはいけない宿命です。

ただ、日干=己から観て壬は父親、丁は母親で、両親は離婚して彼の元を去っているので、実際にはこの干合は成立しにくいのかもしれません。そうなると、守護神の効果は残ります。とはいえ、壬と丁は人物に頼らず自分で活かさないといけません。

気になるのは金運ですが、壬=禄は透干して辰に根はあるものの、未との害で打たれていて、他の地支からのエネルギーは弱いので、金運はそんなに良くありません。また、通関となる金=寿が宿命にないので、お金を得るのに苦労するかもしれません。

このように、宿命からはとてもあのような事件を起こす人物のようには思えないのですが、カギは後天運にありました。