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人生後半の処世術について考えます

竹内結子さんの自殺⑤

彼女の後天運を観てみましょう。

 50 40 30 20 10

 甲 乙 丙 丁 戊

 戌 亥 子 丑 寅

彼女は、寅と卯が天中殺なので、1旬(戊寅)が大運天中殺です(初動天中殺)。

こどもの頃に経験して学んだことがその後の人生の土台になります。たとえば、こどもの頃の辛い経験(虐待、家族の死など)は、トラウマとなって一生引きずることが多くあります。

初動天中殺は、そのこどもの頃=1旬が天中殺なので、その影響は長続きせず、大人(中年期)になると人生の土台を揺るがすようなことが起こる、とされます。彼女の場合、1旬でデビューして女優としての自分が人生の土台でしたが、中年期になってそれが揺るがされるというカタチで具現化されました。そこで柔軟に人生観を変えることができればよかったのですが、変えることができずに行き詰まってしまった、と解釈できます。

また、大運の寅と年支の申と冲動になるので、親の場所が不安定になります。彼女の場合、こどもの頃の家庭は自分の居場所ではありませんでした。

 

そして、芸能界デビューしたのが1旬の大運天中殺です。長く続けられないのが原則です。ただ、鳴かず飛ばずのままだったり、中殺されている戊、すなわち、禄(お金、人気)や父あるいは(陰陽違いで)夫が犠牲になったりすると、続けることができます。

彼女の場合、女優として成功したので、犠牲は最初の夫に出ました。犠牲といっても、病気になったり死んだりしたわけではありません。離婚して夫を欠いてしまったということです。その結果、彼女は、女優をしながら独りで育児をするという苦労を強いられることになりました。ちなみに、離婚した2008年(戊子)は、大運天中殺(戊寅)が明けて最初に戊が周った年でした。

その後もシングルマザーのままだと天中殺の禍は起こらなかったのでしょうが、2019年に再婚します。その結果、天中殺の禍が起こって、今度は自分が犠牲になって女優を続けられなくなりました。

あるいは、どこかで女優を辞めていたら天中殺の禍は起こらなかったのでしょうが、彼女にとって女優の仕事は大切な居場所だったので、それはできなかったでしょう。

天中殺でのデビューは、それを彼女が知っていて選んだのではないのはもちろんですが、そうなってしまったことに、宿命に働く力のようなものを感じます。