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人生後半の処世術について考えます

南野陽子氏の離婚-悪い男運はどこから(算命学)

 

彼女の男運

前回述べた運勢は総合的なもので、運勢が良いからといって、男運も良いとは限らない。

そこで、彼女の夫の干を観ると、日干戊の干合相手なので水になるが、命式に水は一つもない・・・夫とは、縁がない宿命なのだ。

しかし、彼女は、アイドル時代から「23歳までには結婚したい」と公言して憚らず、数々の浮名を流してきた。

問題は、この宿命と現実とのズレをどう観るかだ。

 

算命学では、人物に当たる干(人干)がない場合、場所の干(場干)をとる(十二親干法)。夫の場干は、配偶者の場所である日支の本元で、彼女の場合は丁になる。

重要なのは、人干と場干とでは解釈が異なることで、人干はその人物そのものをあらわすのに対して、場干は役目を果たしてくれる人物をあらわす。

彼女の場合、陰陽違いも含めると、場干は命式の至る所にある。

だから、彼女は相手にほれて結婚する(結婚は結果)のではなく、夫の役目を果たしてくれる相手を探しもとめる(結婚は目的)という宿命で、だから、彼女はよい相手を得ようと男に尽くしてしまう。

一方で、人体図を観ても分かる通り、天将星2つに石門星がついているから、自分がボスにならないと気が済まない性質で、濁星も4つあって、家庭向きではない。

しかも、要星は唯一の純星である玉堂星で、これに振り回されると他の星もうまく使えないが、彼女にはとても純な一面がある。※

夫の役目を果たしてくれる相手を探しもとめているのに、こと男に関しては、人体図の星をうまく使えずに裏目に出る。

これが彼女の男運が悪い(宿命上の)原因と観た。

 

※上述の記事によると、同じ電車を使う他校の男子に憧れて「ギザギザ君」というあだ名をひそかにつけてみたり、こどもの頃にホコリを擬人化したかわいくてユニークな童話を書いてみたり、彼女はとてもロマンチックな内面も持ち合わせているようだ。

 

再婚の可能性

彼女は、再婚するだろうか?

55歳(2022年)からの20年間は、宿命にない夫の干がまわるから、本来の夫に巡り会える好機と言える。

ただ、はじめの10年(壬子)は年干、あとの10年(癸丑)は日干と干合するから、もしかしたら、印綬格が崩れて運勢は落ちてしまうかもしれない。

下は、彼女の命式の左に大運を並べたものだが、月干支が天剋地冲になるほか、冲動でもっとも烈しい子午の二重冲動があって、しかも、大運天中殺に入って隠していたことが暴かれるタイミングでもある。

今回の離婚は、宿命が「その男じゃないよ」と彼女に知らせているようにも思える。

 壬  戊 丙 丁

 子  午 午 未

しかし、印綬格は崩れても、まわってくる水は本来の夫の干で、とても大切な守護神でもある。

彼女には今回の離婚の後処理もある(元夫の億以上の借金の連帯保証人にもなっているようだ)から、しばらく苦労するだろうが、そんな彼女を支えてくれる夫が現れるに違いない(そう願う)。

彼女の命式には夫の役目を果たして「くれそうな」男はあふれているが、本当にそれを果たせる男に巡り会えたら、それが日干の隣の丙の位置に来て、他の干はその根になるから、もう男には振り回されなくなるだろう。

 

再婚相手の条件

私は、いまでも彼女の大ファンだ。

だから、すべてを投げうってでも、彼女の再婚候補に手を挙げるだけの心づもりはあるのだが、残念ながら、私ではダメだろう・・・。

それは、私が冴えないオッサンだからではない、彼女の宿命がもとめる夫の条件を満たせそうにないからだ。

まず、55歳(2022年)からの20年間は、大運天中殺で夫の干が中殺されている。※

だから、結婚しても途中で終るか、生涯の伴侶となった場合には、思っていたような関係を築けなかったり、夫の運勢が伸びないなどの犠牲が生じたりする。

 

※「夫中殺/妻中殺の天中殺で結婚すると、夫/妻が死んだり大きな病気やケガをしたりする」と断言する占い師もいるが、信じないほうがいい。もしそうなら、この世は配偶者と死別した若い男女であふれているはずではないか。天中殺の禍の出方はいろいろで、程度も人それぞれだから、夫/妻も含む宿命全体を観ずに天中殺だけで判断するのは、占い師としてやってはいけないご法度である。

 

つぎに、彼女が夫の役目を果たしてくれる男にもとめる条件の高さだ。

彼女の夫の場干=丁は日干=戊を生じる関係だから、彼女を癒してくれる男でないとダメだろうし、彼女の人体図の配偶者の場所には石門星があるから、同じ志を持つ仲間で、自分に従う夫を期待しているのだろう。

彼女は、夫婦関係について聞かれて、「自慢話と他人の悪口を主人は聞き流してくれるんだもん」「言葉は悪いけど、ゴミ箱みたいな存在(笑)」とノロけていたそうだが、元夫は彼女がもとめる夫の役目を果たしていたのだろう。

だから、幾度となくトラブルを起こしても、彼女は元夫をかばい続けたのだと思う。

ここで、彼女の命式を観てほしい。

 戊  丁

   未

日干=戊が夫の場干の火に囲まれている。すなわち、彼女は宿命上、夫にいつも見守られていないとダメなのだ。

 

以上をまとめると、彼女の夫にふさわしい人物の条件が見えてくる。それは・・・

呼べばすぐに駆けつけて助けてくれるスーパーマンのような男で、

自分の生きかたをしっかり持っていて、彼女には従うが、

天中殺での結婚になるから(おそらく)運勢は伸びず、

それでいて彼女を癒してくれる(悪く言えば、ヒモとか犬とか呼ばれかねないような)男でないといけない。

 

彼女にはしあわせになってほしい。

彼女ならきっと、「ナンノこれしきっ!」といまの苦境を乗り越えてくれるはずだ。

私は、そう信じている。