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人生後半の処世術について考えます

竹内結子さんの自殺③

では、命術では、彼女が死に至った理由をどのように読むのか?

彼女の宿命から観ていきます。

 甲 己 庚

 辰 卯 申

  (戊)  (乙) (庚)

日干=自分は甲の卯=春月生まれなので、繁った枝をはらう斧=庚金が第一守護神、春の弱い庚金を土生金で強める己土が第二守護神になりますが、ともに透干しています。加えて、庚金は天禄の強い根があるので、仕事運が強い。一方、強すぎる木性が忌神になりますが、目立たないところにしかありません。良い宿命(運が味方してくれる宿命)です。ただ、気になる特徴もあります。

ひとつは、彼女は寅と卯が天中殺なので、生月中殺です。だから、家系には頼れない宿命ですが、彼女は他の家に嫁いでいますし、実家の商売や財産などを継いでいるわけではないので、生月中殺の影響はほとんどないと思います。

もうひとつは、日干支が甲辰なので、日居中殺です。日居中殺というのは、精神と肉体がアンバランスで、精神が強すぎて肉体=現実の行動がともなっていない状態です。すなわち、「口だけで行動が伴わない」「自分のことは棚に上げて他人の間違っているところに気がつく」「(精神が独り歩きしているので)反省しない・成長しない」「(精神が成長しないから)こどもの頃の考えや価値観を引きずる」などの出方をします。彼女の場合、小学生のときの「自分はここにいちゃいけないんだ」という想い(負担感の知覚)を無意識のうちに引きずっていたのかもしれません。

また、日干支は、辰という養分のある土のうえに生えている甲=木なので、他人の助けがなくても自分の力だけでやっていける人という象意もあります(六十花甲子法)。彼女は、シンドイときも「大丈夫、大丈夫」と言って独りで耐えてしまうタイプだったといいます。