いきなりこれまで述べた基礎知識を超えた鑑定になって恐縮ですが、天中殺を考えるのによい事例かと思いますので、今回はいま話題の香川照之氏のスキャンダルを採りあげたいと思います。
3年前に解決した事件で、なぜ、復帰困難となるまで氏は叩かれてしまったのでしょうか？ そこにどんな運勢上の原因があるのでしょうか？
まず、氏の出生からの事実関係を確認します。出典は、Wikipediaなどのネット情報です。
氏は、1965/12/7に歌舞伎役者の父と女優の母との間に生まれましたが、1歳のときに父の浮気が原因で両親が別居、以後は母の手で育てられました。秀才で東京大学に進みますが、特にやりたいことが見つからなかったため、親の跡を追って俳優になります。そのとき、ずっと会っていなかった父のもとに挨拶に行きますが、「今の僕とあなたとは何の関わりもない」とバックアップを拒否されてしまいます。ただ、両親のネームバリューと東大卒の看板で、デビュー当初から露出は多く、順調にキャリアを積み重ねていきました。
その後、結婚して子にも恵まれ、ドラマ『半沢直樹』などで演技派の俳優としての地位を確立しますが、2011年に突如父と和解、翌2012年に子と一緒に歌舞伎役者として初舞台を踏みます。その背景には、子に100年以上続く名跡「猿之助」を継がせたいという家系への強いこだわりがあったようです。
しかし、歌舞伎界のしきたり等に疲れて妻は離婚、氏も思うように芸の習得が進まず相当にストレスを感じていたようで、酒癖が悪く、多くのクラブで出禁扱いでした。そして、2019年に銀座のクラブで今回の事件を起こし、その事実が今年週刊誌で報道されて、復帰が危ぶまれるところまで人気を落としてしまった、というのが一連の流れです。
