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人生後半の処世術について考えます

宿命の風景④

では、読売新聞グループ本社主筆渡邉恒雄氏の宿命を例に、風景を描いてみましょう。

 己 癸 丙

 未 巳 寅

   (己) (丙)  (甲)

日干=己は自分で、月支=巳は季節なので、初夏の田園。加えて日支にも己があるので、広大な田園です。空(年干・月干)には丙=太陽が照って、癸=雨も降ります。田畑の役割は作物を育てること(年支には甲もあります)なので、夏の季節に一番ありがたい干(守護神)は、癸と丙です。それが空から降り注いでいる、とても良い宿命です。

一方、この宿命で嫌なもの(忌神)は、大切な水の力を「土剋水」で弱めてしまう土です。戊か己が日干に近い目立つところ(天干)にあるととても嫌ですが、あるのは地支のなかですから、さほど大きな障害にはなりません。

 

さて、宿命の風景を描くのは、運勢の良し悪しを評価するためだけではありません。宿命の風景は、その人のあり方を示すもので、そのようなあり方でいると生きやすいよ、ということを教えてくれます。

また、特に算命学では、宿命は消化=具現化すべきもので、現実が宿命から外れると、元に戻そうとする運勢の力が働く(光影現象)だけでなく、元には戻れないほど外れてしまうと、この世から必要とされなくなる(淘汰)とします。

人間も草花などと同じ自然の一部です。ひまわりのようなあり方がよい人もいれば、月見草のようなあり方がよい人もいます。どちらがよい/悪いということではなく、自然のなかではどちらも必要で、どちらの価値も同じです。不幸なのは、月見草のようなあり方がよい人が、ひまわりに憧れて、無理してひまわりのようなあり方をすることです。そんなこと続けていたら、やがて枯れてしまいます。

もちろん、風景だけで宿命を語ることはできませんが、人生を考えるひとつの視点にはなると思います。