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人生後半の処世術について考えます

宿命の風景①

命術(東洋の占い)は、気の存在や陰陽五行論など、自然現象の観察に基づく思想(自然思想)をベースに組み立てられていることから、宿命を自然の風景に見立てることもします。そして、風景のなかで働いている力や何が過剰で何が不足しているのかなどを観ながら、その人のあり方や生き方を論じていきます。

以前、「なぜ、未来を占えるのか⑥」で渡邉恒雄氏の宿命の風景を紹介したことがありますが、風景で表すのに必要となるのが、五行と十干(甲乙丙丁戊己庚辛壬癸)の象意(イメージ)です。なお、地支の十二支は、月支が季節を表す以外には、おもに分類される五行の象意で用いられます(寅卯は木、巳午は火、辰未戌丑は土、申酉は金、亥子は水)。

 

また、宿命にある干が日干=自分にとって、好ましい干(守護神)か、忌まわしい干(忌神)かを観て、宿命の良し悪しを評価します。評価といっても、人間性(品格など)の評価ではありません。運の評価です。

良い宿命は、運に恵まれた宿命で、苦労の多い生き方をすると逆に運勢は下がってしまいます。他方、悪い宿命は、苦労をすることで運勢が上がっていきますが、大きなことを成し遂げるには多大な努力と苦労が必要です。

童話のうさぎとかめのようなイメージで、どちらが上でどちらが下、ということではありません。