THIS IS YOUR LIFE!

人生後半の処世術について考えます

宿命と時間③

後天運を知るのに「守護神法」という技法もあります。

これは、日干=自分にとってありがたい干を「守護神」、忌まわしい干を「忌神」として、後天運で守護神が周ると運勢が上がり、忌神が周ると運勢が下がる、と観ます。

では、何をもって「ありがたい/忌まわしい」を判断するのか?

以前の記事(なぜ、未来を占えるのか⑥)で渡邉恒雄氏の宿命を例に少し触れました。氏は、夏月生まれの己=畑で、畑は作物を育てるのが役目なので、守護神は第一に癸=雨、第二に丙=太陽、となります。他方、忌神は、癸を剋す土=戊・己、となります。

すなわち、生まれた月=月支をみて、日干の役目を果たすのにプラスかマイナスかで判断します(ただ、日干と月支の組合せごとにどの干が守護神/忌神かを記した目安みたいなものは一応あります)。また、守護神/忌神は、宿命のなかから探します。

 

運勢は、宿命を主、後天運を従で観ていきます。

宿命のなかで目立つ場所(月干/年干)に守護神がある場合を「上格」、忌神がある場合を「下格」といい、上格の宿命の人は運が味方して実力以上にものごとが上手く運びやすく、下格の宿命の人は運が味方してくれずに実力主義の生き方が必要になります。

ただし、上格の宿命でも努力を怠ると平凡な人生で終ってしまいますし、後天運で忌神が周ってきたときなどには、運勢が下がってものごとが上手くいかなくなり、這い上がってこられなくなります。他方、下格の宿命でも努力して実力をつけていくと、後天運で守護神が周ってきたときなどには、運勢が上がって実力が認められることになります。ウサギとカメの競争と似ています。

一般に、上格の宿命は(渡邉恒雄氏のように)大企業や官庁などで出世する人、下格の宿命は成功した起業家に多いように思います。