天中殺だから?
深田恭子氏が実業家の杉本宏之氏と結婚直前で破局との一報があった。※
原因は彼女の浮気のようで、記事によると、主演ドラマで親しくなった演出家が彼女のマンションに複数回訪ねていて、脱いだTシャツが見つかった(おそらく杉本氏が見つけた)のだという。
適応障害の彼女を献身的に支えてきた杉本氏にとっては裏切られた格好だ。
なぜこのような事態になったのか、算命学で考察する。
※ https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2023/12/06/kiji/20231205s00041000659000c.html
はじめに、算命学の初心者なら「二人とも天中殺だから」と答えるはずだ。後天運を観たら、二人が大運天中殺なのはすぐにわかる。
確かに「天中殺で始めたことは途中で終る」というのが原則だ。
しかし、これで鑑定を終わらせるのは(何度も言うが)聞いた者をいたずらに不安がらせるだけなのでご法度だ。
天中殺で結婚しても続いている夫婦は普通にいるし、天中殺だけで運勢が決まるなんて、そんなバカな話はない。
鑑定は、絡んだ運命の糸を紐解いて丁寧に読みこんでいかなければならない。
彼女の宿命の分析
彼女の宿命は、次の通り。
己 庚 壬
丑 戌 戌
申月生まれの己で、甲が第一守護神だが、宿命には甲も(陰陽違いの)乙もない。
土だらけの宿命だから、これを抑える意味でも甲や乙は是非とも欲しいところだが、これは夫の干でもある。つまり、夫とは縁のない宿命なのだ。
そのため、夫は配偶者の場所=日支からとった戊になるが、これは(陰陽違いの己も含めると)すべての柱にある。すなわち、彼女には夫の役割を果たしてくれる男が必要で、結婚は(愛した)結果ではなく目的なのだ。
これは、南野陽子氏の離婚-悪い男運はどこから(算命学) - THIS IS YOUR LIFE!で紹介したナンノと同じで、宿命が偏っているのもナンノと似ている。
地支がすべて土で、地支一気格に準じるから、偏った生きかたをしていると運勢が上がる。土性地支一気格は一般に教育者に向くと言われるが、土は集める五行なので芸能人という人気商売にも向くとも言える。
この後で観るように、彼女の人体図には貫索星と石門星が3つもあって、それらが始星だから、早く自分のやりたいことを見つけたほうがよい。
その点、彼女は、華原朋美に憧れて中学生の時にホリプロタレントスカウトキャラバンでグランプリを獲って芸能界入りしているから、宿命に合っている。
一方、日支の丑が年支・月支の戌と二重の庫気刑になっている。
庫気刑は一般にものごとの終わりに問題が起こりやすいと言われるが、丑からは(ものごとを終わりまで全うしようする)天庫星が出ているから、陰占と陽占とがかみ合わずに消化が難しい。
結婚直前までいってダメになるのは、その影響もあるのかもしれない。
なお、彼女は生日中殺だが、これは親からみた中殺であって、ある現実の条件を満たさない限り、本人の宿命への影響はあまり考えなくてよい。
彼女の父は公務員のようだが、(しあわせな結婚をしてこどもを産み育てるのが女の子に抱く一般的な親の期待だとすれば)親にとって娘は期待に沿わない生きかたをしているから、生日中殺は消化されていると言えるかもしれない。
つぎに、彼女の人体図を観る。
司禄星 天印星
貫索星 石門星 石門星
天庫星 調舒星 天印星
横に並ぶ貫索星と石門星からは相当に我が強いひとのように思えるが、同時に天印星が2つある。
天印星は赤ん坊の星で、無邪気/受け身でいると周りからかわいがられるが、彼女は天真爛漫で「THE天印星」という感じのひとだ。
男たちは彼女の(美貌・色気からはギャップがある)天真爛漫さに魅かれて近づくが、付き合うと彼女の我の強さに辟易してしまう、ということかもしれない。
また、星が止まる帰星は北にある司禄星だが、唯一の純星で要星だから、これに振り回されると、彼女の良さが活きなくなる。
司禄星は家庭の星だから家庭に固執しすぎてはダメだが、先述した通り、彼女には夫の役割を果たしてくれる男が必要で・・・とても星の使いかたが難しいのだ。
KAT-TUNの亀梨和也氏との熱愛のときには、事務所の反対で結婚できないとわかると、彼女はアッサリ破局を選んだと報道にあったが、結婚にこだわりすぎずに事を進めていれば、違う展開があったのかもしれない。
加えて、適応障害で調舒星に問題が出たため、帰星の司禄星までは星がうまく回らないのかもしれない。
宿命を観ると、調舒星は忌神の庚から出ているから、消化するのに苦労する。実際、適応障害になったのは、庚/辛が周る2020~2021年だった。
加えて、庚は月支、すなわち、性愛の場所にあるから、庚が未消化で不安定だと性愛に問題が起こりやすい。
宿命の消化と現実
以上が、今回の破局の背景にある(おもな)宿命の要因である。
天中殺で同棲を始めたから破局したという、そんな単純な話ではない。
そんな安易な鑑定だから、「天中殺で結婚したらいったん別れてまた籍を戻せばすればいい」といったようなトンチンカンなアドバイスしか出てこないのだ。
彼女は、28歳から47歳まで天中殺が続く。
天中殺=凶運というのは大間違いだが、脂の乗った時期と(自分の思うようにはいかない)運気が不安定な期間が重なるのは(結果がどう出るにせよ)嫌なことだ。
しかも、上で観たように、彼女は消化するのが難しい宿命と現実を抱えて、芸能界という厳しい世界を生きている。
次回は、彼女の今後を占ってみたい。