戊 丁 戊
寅 巳 午
(丙) (庚) (己)
宿命を観ると、日干支と年干支が大半会です。宿命を活かすと、大きなスケールとスピードで、普通のひとには到底できない大きなことを一気に成し遂げられる宿命の持ち主。加えて、1旬には戊午が周って大半会となります(初動大半会)ので、周囲から期待を集めて育ち本人もその気になれば、大きく伸びる宿命です。
また、日干は戊=山で、豊かな山に必要な樹木は日支=寅にあるので、成功しやすい。さらに、殺印相生格と印綬格の一点破格、破の守護神は戊=父親なので、父親がしっかり役目を果たして彼の成長を支えてくれていたら、大人物になっていたかもしれません。
しかし、現実はまったく違いました。これでは、大半会も殺印相生格、印綬格も動きません。すると、どうなるか?
巳月生まれ=夏の戊=山なので、水を必要とする宿命ですが、水が一つもなく、逆に火が3つもあります。ものすごく暑い山です。おまけに、後天運で水が周っても、透干する戊や丁が干合してしまうので、これではせっかくある樹木も枯れてしまいます。相当に厳しい宿命です。
ただ、そうであっても、宿命を活かしていれば、あのような反社会的な人間にはならなかったはずですが、宿命を活かしにくい現実がありました。それは、彼の悲惨な生い立ちです。