守護神干合の宿命だが
池田大作氏が11/15に逝去された。
大運と年運、そして月運でも寿がまわる時期だった。
氏は、1947年(19歳)に創価学会に入信、1960年(32歳)には第3代会長に就任して、会員世帯数を75万世帯から10年後には750万世帯へと10倍にした。
氏がカリスマとして巨大な宗教団体を組織しえたのはなぜか、宿命を観る。
辛 壬 丁
丑 子 卯
冬生まれの辛だから、辛を洗う水が凍らないようにまず火が必要で、その火=丁と水=壬が透干するも、干合すると効果はなくなってしまう。「守護神干合」と言って運勢は良くないとされる。
また、地支には子と卯の旺気刑があって、人間関係にも問題が起こりやすいとされる。
どう考えても運勢の良い命式ではない。
確かに、氏は貧しい家の五男に生まれ、終戦前には結核も患っており、創価学会に入信するまでは金も学歴もなく未来に希望を見いだせない青年であったようだ。
従生財格が動いた
しかし、「終戦の反動でなにかやりたいという気持ちがあって」参加した創価学会の座談会で、氏は自分の居場所を見出し、大蔵商事という創価学会の金融会社での活躍が第2代会長の戸田城聖氏に認められて、一気に出世の階段を上っていった。(※)
いったい、どのような運勢の力がはたらいたのか・・・宿命をよく観ていただきたい。
天干の壬と丁が干合して木性に変化、地支の子と丑が支合して水性に変化すると、(五行であらわした)宿命は次のようになる。
金 木 木
水 水 木
すなわち、「従生財格」という非常に運勢の強い命式になるのだ。
特に禄(=お金や信用、人気)は無限大だから、おそらく大蔵商事の頃から従生財格は動いていたのだろうし、そこで磨いた集金力はその後の組織の拡大を支えた。
同時に、氏は「希代の人たらし」と評されるが、「これは」という人間の心を掴むことに秀でていて、これも従生財格が働いているのだろう。
なお、四柱推命では合が化する条件にうるさい(流派によりその条件の異なる)が、化するか否かは(命式ではなく)現実によるというのが私の立場だ。
だから、氏のように干合+支合による従生財格が動くかどうかは、禄に偏った生きかたをしているかどうかが大きいと考える。
※ この記事は、おもにWikipediaと以下の情報にもとづいており、その真偽については検証していない。したがって、それらの情報が誤ったものであれば、この記事の解釈も間違っている可能性がある旨、お断りしておく。
https://bunshun.jp/articles/-/67096
星も活かした
氏の人体図も観る。
車輢星 天馳星
龍高星 鳳閣星 禄存星
天印星 調舒星 天貴星
調舒星+龍高星+車輢星=三大奇星があって、とても変わった人物で(平和な時代よりも)動乱の時代に活躍できるが、活かすには精神性を高めることが必要とされる。
鳳閣星・調舒星→禄存星→車輢星→龍高星と星が流れるが、心配りや情熱が信用や人気を生んだ。古参幹部によると、氏はポケットマネーで貧乏な青年たちの面倒を見ることで創価学会内での基盤をつくっていったという。
そして、それが会長として名誉へとつながって、最後はSGI(創価学会インターナショナル)を通じて世界へという使いかたになったのだろう。
日支の天印星は赤ちゃんで「養子の星」と言われるが、氏は入信により実家から勘当されて、創価学会という家の跡取りとなった。
また、天印星は「受け身の星」とも言われるが、氏は(みずから先頭に立って祈伏するのではなく)「先生のために」という熱心な学会員たちに支えられて組織を拡大・維持してきた。
巨大組織の頂点に長く立ってき人物だけに、毀誉褒貶が激しいのは当然だが、氏は宿命という人生の可能性を存分に活かした人物だったのは間違いない。
氏の冥福を祈りたい。