世界的な指揮者だった小澤征爾氏が88歳で逝去された。
氏は、なぜ成功できたのか?能力や環境(家柄など)に恵まれていたのはもちろんだが、どんな運勢だったのか、算命学で観た。
小澤征爾氏(1935/9/1生)
庚 甲 乙 司禄星 天胡星
辰 申 亥 龍高星 貫索星 鳳閣星
天印星 禄存星 天禄星
79 69 59 49 39 29 19 9
丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸
子 丑 寅 卯 辰 巳 午 未
申月生まれの庚だから(鍛える)火が必要だが、宿命には一つもない。だから、透干する(火源の)甲・乙は守護神だが価値はない。
一方で庚を錆びさせる忌神の水は年支にあって、他の地支の蔵干にもある。
どうみても日干=自分は伸びにくい宿命だ。
しかし、申と辰が半会して水性に変化すると、一変する。
金 木 木
水 水 水
金→水→木で、従生財格になって運勢は最強になる。日干の庚と年干の乙が干合すると嫌だが、破の守護神の(虚気の)妻が陰で支えてくれるとよい。
加えて、9~49歳は水と金が周るが、従生財格には守護神だから、おそらく氏の成功は従生財格に支えられていたのだろう。
そうなると、気になるのが忌神の水=寿の未消化だ。
未消化の禍は、従生財格が止まるとき、おそらく第一線から退くときに起こる可能性が高いが、氏は69歳以降の火が周る大運で健康を害している。
ただ、火は(従生財格が動いていないと)第一守護神だから、禍は厳しくなかったのかもしれない。そして、火が周る大運の最後の年に逝去された。
氏は、音楽に一切の手抜きはしなかった。一音一音に作曲家が込めた想いを丁寧に読みとって、指揮する一挙手一投足にその想いを込めた。
伝えること、魅せることへの徹底したこだわりが氏の従生財格を動かしたのだろう。
氏の冥福をお祈りしたい。