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人生後半の処世術について考えます

運命は性格の中にある

 

運命と性格

芥川龍之介侏儒の言葉」に次のような一節があります。

運命は偶然よりも必然である。 「運命は性格の中にある」という言葉はけっして等閑(なおざり)に生まれたものではない。

私は、次のように解釈しました。

性格とは、一般に「感じたり考えたり行動したりするときの動機になる、個人の持つ一定の心理的な傾向や特徴」と定義されます。

すなわち、性格は、そのひとの生きかたの傾向を決めるもので、人間関係や生活習慣、職業選択などに大きな影響を及ぼして、ひいては、そのひとの人生を形づくります。

人は性格に合ったような事件にしか出くわさない。

著名な批評家である小林秀雄の言葉です。

運命というのは、偶然のように見えて、むしろ必然に近いのかもしれません。

他にも、作家の瀬戸内寂聴は「人生は性格が運命をつくる」、マザー・テレサは「性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから」と言っています。

 

性格を知るということ

そうすると、運命を変えるには、性格を変えればいいということになります。

では、性格を変えるにはどうすればいいか?

感じかた、考えかた、行動のしかたを変えればいいのですが、これが難しい。

人間は習慣の生き物で習慣を変えるのは難しいから、ということもありますが、

その前に、自分自身のことをきちんと理解できているひとは少ないだろうからです。

前回も書いたように、ひとは社会生活のなかで仕事や地位、役割、人間関係など、さまざまなものをまとって生きているからで、それらがはぎとられて丸裸にされるようなことがないと、素の自分というのはなかなか見えていません。

そう考えると、アメリカの作家ソローの次の言葉には、合点がいきます。

人の運命を決定するのは、その人が自分自身をいかに理解しているかということである。

 

占いは性格も観ますが、単なる「性格当て」ではなく、運命と関連づけて観ることも重要です。

それは、「わがままだから晩年は嫌われる」といった単純なものではなく、命術(算命学・四柱推命)ではもっと深く関連性を読みこんでいきます。

占いといっても、なかなか奥の深い世界なのです。