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人生後半の処世術について考えます

上野裕一郎氏の監督解任を算命学で読み解く

 

氏の栄光と挫折

お正月の風物詩「箱根駅伝」。

2・3日はテレビに釘付けというひとも多く、

各校の熱い闘いの背後にある関係者の人間模様も面白い。

ただ、人間模様には、表もあれば裏もある。

最近でも2021年に総合優勝した駒大の立役者だった4年生アンカーが少女への淫行で逮捕されてニュースになったが、今年もまた裏の事件が起きた。

立教大学を55年ぶりに箱根駅伝出場に導いた上野裕一郎監督(38)が女性部員との不適切な交際で監督を解任されたのだ。

SNSでは「足も速いが手も早かった」「夜の箱根駅伝も強かったということ」と揶揄されている。

 

氏は、高校駅伝の強豪「佐久長聖高校」から「中央大学」へ進学、箱根駅伝で活躍した後、実業団でも走っていたが、

2018年、創立150周年(2024年)での箱根駅伝出場をめざす立教大学から監督として招聘された。

そして2023年、目標よりも前に立教大学箱根駅伝出場に導いたのである。

就任前年(2017年)の予選会の成績は東京大学よりも下だった(33位、東京大学は30位)から、奇跡に近い快挙だ。

それが今回のことで、評判も地に落ちた。

先日の箱根駅伝予選会で立教大学は2年連続の出場権を獲得したが、監督解任はその直前だった。

今回のことがなければ、監督として名を挙げて今後が約束されていただけに悔やまれる。

なぜ、そのような事態に至ったのか、算命学で読み解いてみたい。

 

陽占から

報道によると、氏は14年前に結婚して3人の子がいるが、今年の箱根駅伝が終わった頃に女子部員と親密になってからは自宅に帰らなくなり、周囲には「かわいい」「俺の好みだ」と言って堂々とその女子部員と行動をともにし、部内では知る人ぞ知る仲になっていたという。

氏は部員同士の恋愛を禁止していたにもかかわらず、自分は女子部員といい仲になり、その女子部員も監督の寵愛を笠に着て、部の雰囲気は悪くなっていった。

さらに、氏が女子部員と行為におよんでいたのは大学のマークと「セントポール」の文字が入った部の車の中で、移動ホテルのように使っていたわけだから、公私混同も甚だしい、というか、明らかに度を越している。

氏の人体図を観る。

     車騎星 天庫星

 玉堂星 貫索星 貫索星

 天将星 禄存星 天南星

天将星がある最身強で、主星(かつ帰星)が貫索。マラソン一直線で、指導者としては情に厚く「俺についてこい」というタイプ。

ただ、陽星が4つで唯一の陰星の玉堂星が要星だから、度を過ぎて甘えてしまうと、他の星にも悪い影響が出る。

女子部員と出逢って玉堂星がおかしくなり、その結果、貫索星と天将星が陰転、周りが見えない「お山の大将」になって、平気で周囲の信頼を裏切るようなこと(禄存星の陰転)をしてしまったのだろう。

氏には前からそのような傾向があったように思う。

氏は(自分でも言っているように)強気で周囲の声を聞かなかったようだが、高校時代から期待されていた割には大きな結果を残せていないのは、その性格にも原因があったのではないか。

結果の伴わない強情というのは、一文の得にもならない。

 

後天運の納音の影響

それにしても天国から地獄へ、運の波が大きすぎる・・・と思って陰占と後天運を観たら、合点がいった。

 己 癸 乙

 巳 未 丑

監督に就任した2018年は戊戌。

お分かりだろうか・・・日干支が(準)納音のタイミングである。

このブログでも同様のケースを採りあげたが、納音で叶えた夢はいつか終わる。

弱小チームを数年でトップクラスに育て上げるだけの指導力=実力が、しかも新人監督の氏にあったのだろうか?

事実は、おそらくこうだ。

立教大学が駅伝強化のために監督を探していることを知った氏は、自分から売り込んだという。

現役の選手で監督は初めてだったが、知名度は抜群だったから採用された。

では、弱小チームを数年以内に箱根駅伝に出場させるためには、どのような戦略をとればいいか?

氏がやったのは、(数年後の箱根駅伝に出場できる)実力のある高校生をたくさんスカウトすることだった。

寮や練習環境の整備など莫大なカネがかかるが、立教大学は駅伝強化の予算がある。

いくらかは知らないが、立教大学は偏差値で青山学院大学に抜かれて焦っているから、相当な金額を確保しているだろう。

そして、氏は強いチームをつくって、前倒しで目標を達成した。

氏の成功は、氏の指導力=実力というよりも、ヒトとカネという周囲の力が大きかったといえる。

 

納音をどう過ごすか

わずか数年で弱小チームを箱根駅伝に出場させるという夢が叶ったが、

それは、運勢上、納音で監督に就任したから叶なった夢でもあった。

だから、その夢はいつか終わる。

今年から己卯の新しい大運に入って、年干支は癸卯。

その結果、日干支は大運の干支と、月干支は年運の干支と大半会になるので、良くも悪くも運は勢いよく展開するが、それによって氏は納音の夢から覚まされることになった。

月干の癸は禄だが、お金ではなく愛人=女子部員として具現化されたのだろう。

日干支の大半会は天国から地獄である。

以上が算命学で観た今回のゴシップの背後にある気の流れだ。

 

鑑定をやっていると、「気」は確かにあって我々の人生に影響しているのだと感じる。

前回のFIJIWARA藤本敏史氏の場合も納音が関係していたが、今回は違う出方をした。

納音だから運勢が悪くなるのではなく、重要なのは納音をどう過ごすかだ。

納音で夢が叶ったのなら、それに見合うように常に自分を改めていくことが重要で、いい気になって浮かれていたら化けの皮がはがされる

かく言う私も6年後に日干支が納音になる。

そのときに私が世界一有名な占い師Joe Campanaroとなったら、これはヤバいと思ったほうがいい、本来の私にはそんなカリスマ性など微塵もないのだから。(笑)

 

※デイリー新潮

https://www.dailyshincho.jp/article/2023/10141059/?all=1