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人生後半の処世術について考えます

瀬戸内寂聴氏の色情因縁(算命学)④

そして51歳の時、第二の人生のターニング・ポイントが訪れます。不倫関係を断って心の自由を得るために出家したのです。以後、氏は(作家活動と並行して)僧侶として救いをもとめる人びとに説法を説いていきます。氏に救われたというひとは多いと思います。鳳閣星は、恋愛から救済へと変わっていきました。

もし出家せずに不倫を続けていたら、もしかすると、もっと深い色情因縁の渦のなかに引き込まれていたかもしれません。氏の人体図は石門星が要星なので、自我に振り回されると、他の星が輝かなくなってしまいます。出家したことで(自分の心から)他者へより眼差しが向けられるようになって、その心配もなくなりました。

氏が出家した年は癸丑で、日干支と納音です。それまでの自分の悪い部分とはおさらばすべきタイミングでした。ようやく色情因縁の渦のなかから抜け出せたのです。

氏は、90歳を超えても精力的に活動を続けて、99歳でお亡くなりになりました。「愛を生き切ったひと」という番組のとおりの一生だったと思います。