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人生後半の処世術について考えます

占いのための「陰陽五行」無料講座(第10回)命式を出す

 

東洋占術の基礎

気の運動を表す陰陽五行論は、十干という10の天の気と、その影響を受けて四季となって循環する十二支という12の地の気を見出し、干支としてを生みだしました。

そして、誕生したときの気が人の気となって宿命となり、そのときの気が記された年・月・日(・時)の干支を読み解いて宿命を知ることができるというのが命術(四柱推命・算命学)の大前提でした。

お待たせしました。

ここから鑑定技法の紹介に入りますが、

命術といってもいろいろあって、鑑定技法が異なります。

私は四柱推命と算命学を中心に鑑定していますが、四柱推命と算命学にもいろいろな流派があって、鑑定技法も微妙に異なります。

だから、この講座では、四柱推命・算命学に共通する基礎的な技法を、枝葉末節を省いて骨太に伝えたいと思います。

 

それでは、宿命を表す「命式」の話から。

命式とは、生年月日の「年の干支」「月の干支」「日の干支」を「縦書きで」「右から左に」並べたものです。

四柱推命では、これに「時の干支」が加わりますが、この講座では考えません(理由は別の機会に解説します)。

下は、1994年7月5日生まれの命式です。

 

 壬 庚 甲

 辰 午 戌

 

四柱推命・算命学の入門書では、最初にこの命式の出しかたに多くのページを割きますが、それって意味あるでしょうか?
今日日、「四柱推命 命式」「算命学 命式」と検索すれば、生年月日を入力するだけで瞬時に命式を出してくれるサイトがたくさん見つかります。

万年暦を買って自分で命式を出す必要なんてないんですね。

命式の出しかたを習う意味があるとしたら、なぜそのように出すのか、背後にある思想をしっかり理解することでしょう。

しかし、入門書はおろか専門書にもそこまで説明しているものは、ほとんどありません。

なので、この入門講座では、命式の出しかたは(無駄なので)説明しません。

命式は、年・月・日の干支を右から左に並べるだけなので、先日紹介した次のサイトで足ります。

https://keisan.casio.jp/exec/system/1189949688

あるいは、次のサイト※なら命式のカタチで出してくれます。

https://www.shugakuin.co.jp/fate_calculation

※朱学院という算命学の学校(命術ではもっとも歴史のある学校のひとつ)のサイトです。ほかにも、算命学の基礎知識も載っているので、勉強になります。

 

天干・地支とは

命式の左の列は日の干支(日干支)、

中の列は月の干支(月干支)、

右の列は年の干支(年干支)で、

それぞれの干支の上にある十干(天の気、例では壬・庚・甲)を天干

下にある十二支(地の気、例では辰・午・戌)を地支といいます。

日干支の天干が日干、地支が日支、

月干支の天干が月干、地支が月支、

年干支の天干が年干、地支が年支、です。

 

 日干 月干 年干

 日支 月支 年支

 

干は木の幹、支は木の枝と同源ですが、支には支えるという意味もあって、命術では「根」ととらえたほうがしっくりきます。

すなわち、天干は地上に出ている目立つ(意識する)部分、地支は地下にあって天干を支える目立たない(意識していない)部分、という感じです。

あるいは、天干は地支の根に支えられて力を発揮できる、地支は天干を通じて表に出られる(具現化する)、

あるいは、天干は精神、地支は身体、という関係です。

この命式のなかで中心になるのが、自分を表す日干(例では壬)です。

すなわち、命術(四柱推命・算命学)では、日干と他の天干・地支との関係(生剋比など)で、自分の性格や運勢などを分析していきます。

日干の次に重要なのは、生まれた季節を表す月支(例では午)です。

命術では、季節の影響を重視します。

あとの回でお話しますが、性格は日干と月支の生剋比でおもに観ます。

また、自然に四季があるように、人生にも四季があると考えて、一生の運の波を分析するんですね。

その次に重要なのは、日支ですかね・・・。

日干を下で支えていますし、日干支で自分と観ることもできるんですね。

鑑定技法のなかには、日干支を中心にその人の性格や運勢を分析するものもあります。

 

次回は、分析の第一歩である「身強・身弱」について解説します。

生剋比と旺相休囚死の応用になりますので、しっかり復習をしておいてください。