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占いのための「陰陽五行」無料講座(第9回)旺相休囚死とは?

 

五行のエネルギー

早速ですが、生剋比の応用で、占い(東洋占術)で重要な概念を説明します。

それは、五行の気のエネルギー(=五行の量)は、季節に応じて強くなったり弱くなったりするという「旺相休囚死」です。

「旺相死囚休」ともいいますが、こっちの順番で説明したほうがわかりやすいので、以下そうしますね。

旺とは「盛んになる」という意味です。

季節=春・夏・土用・秋・冬には、

それぞれ木・火・土・金・水が割り当てられていましたね。

春・夏・土用・秋・冬とには、これと比和する五行が旺ずる、

すなわち、その五行のエネルギーがもっとも強くなる(量がもっとも多くなる)と、古代中国の自然哲学では考えます。

春は木の気にあふれているから、同じ木の気のもの/ことも補強されて強くなる、という比和の考えかたですね。

 

相とは「助ける」という意味で、その季節に旺ずる五行が相の五行を助ける=生じます。

旺ずる五行からエネルギーをもらうのだから、旺に次いでエネルギーは強くなります。

ここからは、下の表の「春」の縦の列をみながら、読んでください。

春に「相」になる五行は、何でしょうか?

春に旺ずる木が助ける=生ずる五行だから、木生火で「火」ですね。

 

死とは「力を失う」という意味で、その季節に旺ずる五行が死の五行を剋します。

もっとも強い五行からやられちゃう(一方的に攻撃された)わけですから、もっともエネルギーは弱くなります。

春に「死」になる五行は、何でしょうか?

春に旺ずる木が剋す五行だから、木剋土で「土」ですね。

 

囚とは「(衰えて)囚われている」という意味で、その季節に旺ずる五行が囚の五行から剋されます。

普通は剋すほうが有利なのですが、相手がもっとも強い五行だから、逆に返り討ちにされて押さえこまれちゃう(反撃される)わけで、死に次いでエネルギーは弱くなります。

春に「囚」になる五行は、何でしょうか?

春に旺ずる木を剋す五行だから、金剋木で「金」ですね。

 

休とは、(文字通り)休んでいるという意味で、その季節に旺ずる五行が休の五行から生じられます。

旺ずる五行にエネルギーを与えるのだから、バトンタッチして一休みという感じですね。

エネルギーは中間レベル(旺・相より弱く、死・囚より強い)です。

春に「休」になる五行は、何でしょうか?

春に旺ずる木を生じる五行だから、水生木で「水」ですね。

 

 

(木)

(火)

土用

(土)

(金)

(水)

 

生剋比の応用

このように、季節の旺・相・死・囚・休は、季節の五行が、比和する・生じる・剋す・剋される・生じられる五行です。

夏=火であれば、旺は火、相は火生土で土、死は火剋金で金、囚は水剋火で水、休は木生火で木です(上の表の「夏」の縦の列)。

エネルギーの強さ/量でいえば、「旺→相→休→囚→死」の順番になります。

この表は、丸暗記ではなくて、「秋に囚になる五行は?」と聞かれたら、季節と生剋比を考えて答えられるようにしてください。

秋=金は囚の五行から剋されるのだから、火剋金で「火」ですよね。

逆に、火が休になる季節は?

今度は火を中心にして見て、

火が生じて(衰えて)休になるのだから、生じられるほうの旺ずる季節の五行は、火生土で「土用」ですよね。

これらが(スラスラじゃなくてもいいので)答えられないと、生剋比はまだ身についていません。

最初は記憶をたどって考えながらじゃないと答えられないと思いますが、

繰り返すうちに身についてきます。

 

旺相休囚死がなぜ重要かというと、五行の気のエネルギー(=五行の)を表すからで、これと五行の気の性情(=五行の)を基礎に鑑定技法が組み立てられているからです。

「早く鑑定技法を教えてよー」と思われるかもしれませんが、いまお話していることがしっかりできていないと(何度も申し上げますが)挫折を繰り返します。

しっかり練習してください。