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人生後半の処世術について考えます

占いのための「陰陽五行」無料講座(第8回)なぜ占えるのか?

 

占いの前提

十干=天の気と十二支=地の気は循環して、

年と月と日の干支となります(干支暦)。

2023/9/1は「癸卯」年「庚申」月「壬戌」日で、この3つの干支がこの日に流れている気を表しています。

そして、ここが重要なのですが、

誕生したときの気がその人の気になります。

いわば、その人の遺伝子のようなものです。

だから、生年月日の干支を陰陽五行論で読み解けば、その人の性格や人生の傾向などがわかるというわけです。※

加えて、生年月日の干支は誕生後に周ってくる年の干支などの影響も受けます。

だから、これを陰陽五行論で読み解けば、そのときの運勢や出来事などを予知できるというわけです。

これが命術(東洋の生年月日の占い)で未来が占えるとする根拠です。

西洋占星術も理屈は同じで、

違うのは(気ではなく)天体の位置関係=ホロスコープで占うということです。

 

四柱推命では、誕生したときの年・月・日のほかに時間(2時間区切り)も考えますが、算命学では考えません。命術において生まれた時間の影響をどう考えるのかということについては、別に解説します。

ちなみに、西洋占星術では、時間によってホロスコープが変わってくるので、生まれた時間は超重要です。

 

どのような道具立てで読み解いていくのかは、命術の種類で異なりますが、

干支を陰陽五行論で読み解くのは共通です。

だから、これまでお話してきたような知識が重要なんです。

というか、陰陽五行論をしっかり理解できていれば、四柱推命・算命学以外のいろんな東洋占術の習得も速いと思います。

まずは、基礎をしっかり固めましょう。

 

生年月日が同じなら同じ人生?

さて、ここでよく聞かれるのは、

生年月日が同じひとは、同じような性格で同じような人生を歩むのか、ということです。

常識で考えたら、そんなわけないですよね。

なぜ同じじゃないかというと、

持って生まれた能力や育った環境などが違うからで、誕生したときの干支には、そこまでは定められていないからです。

 

遺伝子と似ています。

一卵性双生児は同じ遺伝子を持っていますが、ネットにこんな話が載っていました。※

2歳で生き別れて、韓国とアメリカで別々の家族に育てられた一卵性双生児がいて、

40年以上経って偶然双子であることが判明したというケースです。

国によって文化が異なるだけでなく、家庭環境もまったく違っていたそうです(一方は協力的でまとまりのある家族、他方は厳格で衝突のある家族)。

二人は行政官と料理人で、

価値観も前者は集団主義的、後者は個人主義的と違っていたそうです。

しかし、性格は似ていて、ともに誠実的な傾向が強い一方で神経症的な傾向は弱く、

仕事に対する満足度は同様だったそうです。

 

ここで重要なのは、「生年月日が同じでも能力や環境などによってまったく違う人生になる」「だから、占いは当てにならない」ではなくて、

占いでは、能力や環境などに影響されない人間の本質的な部分を観て判断しなくてはならない、ということで、

そこにこそ、占いの使命があります。

占いは単なるカウンセリングの道具ではないのです。

 

※ https://gigazine.net/news/20220522-twins-grew-up-different-countries/