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人生後半の処世術について考えます

なぜ、性格を占えるのか⑤

ここで一旦、まとめます。東洋の占いのなかで、算命学・四柱推命などの命術は、なぜ、性格を占えるのか?

それは、呼吸するように入ってきた気を吐き出す、その吐き出す気が(陰陽五行にしたがって)五つの基本的な欲求(五本能)となって性格を形づくる、だからその人が五本能をどのように発揮しているのかをみて陰陽五行で読み解けばその人の性格がわかる、というわけです。

 

人の行動を引き起こすのは五本能で、引き起こされる行動には一定の傾向がみられる、それが性格です。同様の説明は心理学にもありますが、たとえば、マクドゥーガルは10の本能、マレーは39の欲求で人の行動を説明しようとしました。

では、命術では、なぜ五つなのか?それは、自分から気の流れをみると、①生じている=伝達、②生じられている=習得、③剋している=魅力、④剋されている=攻撃、⑤留まっている=守備、の五つにモデル化できるからです。

そして、それぞれの本能(基本的な欲求)が満たされた状態を「寿」「印」「禄」「官」「福」と称して、それらが幸福の五要素だとするのです(五徳)。ちなみに、ポジティブ心理学では、幸福を支えるものとして、「ポジティブ感情」「没頭・没入」「豊かな人間関係」「人生の意義」「達成」の五つを挙げています(PERMA)。

こうしてみると、なかなか命術の理論(陽占)はうまくできているなと思います。