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人生後半の処世術について考えます

市川猿之助氏の一家心中未遂事件(算命学)④

しかし一方で、現在の大運(壬午)は、日干支(丙子)と天殺地冲でもあるので、自分が打たれるような出来事が起こると、虚気から実気に一気に引戻されてしまいます。特に2023年(癸卯)は、自分の支える日支が二重の旺気刑になるので、その可能性は大きくなります。

加えて、深い虚気のなか自分を見失って犯した過ちの数々が暴かれて、夢見心地だったのがどん底へと突き落とされてしまいました。いとこの香川照之氏が転落していく様を身近で見てきたこともあり、その衝撃の大きさたるや、推して知るべしでしょう。

 

別の視点からも、今回の事件の運勢的な背景を考えてみましょう。

まず、氏は生日中殺ですが、これは親にとっての中殺(親から見て不自然な子供)で、氏は結婚していないので、配偶者の役割を果たす人物がいないという意味で、生日中殺はかなり消化されていると思います。だから、今回の事件にはほとんど影響しないでしょう。

つぎに、氏は、殺印相生格一点破格でもあります。破の守護神は、月干にある丁で、人物では兄弟/朋友、星では石門星になります。よって、氏のために陰で働いてくれる朋友がいたり、仕事に対する自分の軸がしっかりしていたり、偏った他の干の動きを破の守護神の丁が支えることで、殺印相生格が動いて運勢が急激に上がることがあります。

氏の場合、才能・努力・環境と成功に必要な条件は整っているので、殺印相生格が動いているかどうかはわかりませんが、もし動いていたとしたら、破の守護神の丁が干合や七殺などに遭うと、動かなくなる可能性があります。

その点、現在の大運は壬午で丁と干合しますし、年運は癸で丁を七殺しますので、殺印相生格が崩れて運勢を一気に落としたというシナリオも成り立ちます。