THIS IS YOUR LIFE!

人生後半の処世術について考えます

瀬戸内寂聴氏の色情因縁(算命学)③

もうひとつ、氏の色情因縁が悪くでなかった理由は、玉堂星を活かしたことにもあると思います。すなわち、氏は、恋愛に盲目になるのではなく、自分の心のうちを見つめ、学んで、自分の成長の糧とすることができました。氏には、それを「文学」というカタチで昇華できる才能にも恵まれてもいました。

氏は、20歳で見合い結婚するのですが、この時の大運は癸卯、年運は癸未で、日干支が癸未なので、卯=寿を中心に二重大半会になります。氏の場合、これが「恋愛を中心に人生が大きく展開する」というカタチで具現化されて、色情因縁のスイッチが入ったのでしょう。

結婚後、氏は夫の教え子の若い男と恋に落ち、夫と四歳の幼児を捨てて出奔します。そして離婚するのですが、若い男ともうまくいかずに結局別れてしまいます。何もなくなってしまった氏は「自分には何ができるだろう・・・」と悩みますが、そのときに決意したのが、少女の頃の夢だった小説家になることでした。これが最初の人生のターニング・ポイントです。

その後、氏は「妻子ある作家との不倫」「若い男との再会・不倫」「別の妻子ある作家との不倫」と恋愛を重ねながら、それを小説にして人気作家の地位を確立していくのです。この間の大運は、是非とも欲しい守護神の金が周っていたので、運勢も才能の発揮を後押ししたのでしょう。