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人生後半の処世術について考えます

花の宿命(いのち)グレース・ケリーとオードリー・ヘプバーン⑤

狂い咲きした花はやがて散ります。続けて咲き続けようとすると枯れてしまいますし、最悪の場合は運勢を使い果たして生命を取られることもあります。

グレース・ケリーは、ハリウッド女優を引退してモナコ公妃というさらに大きな花を咲かせたために、事故で突然生命を奪われることになりました。

オードリー・ヘプバーンは、一線を退いて家庭に入りますが、うまくいかずに2度の離婚と5度の流産を経験します。そして、58歳のときにユニセフの親善大使という天職にめぐり逢って(彼女曰く「全人生はこの役(親善大使)を得るためのリハーサル」)再び花を咲かせますが、その数年後にこの世を去ります。

 

狂い咲き運の条件をまとめると、父親をとても必要とする(縁が深い)宿命であるのに、現実は父親がいない/役割を果たしてくれない(縁が薄い)こと、そのなかで野心をもって積極的に挑戦すること・・・もちろんある程度の才能や環境が必要なのは当然です。そうすると、狂い咲きした花のように運勢が大きく伸びることがありますが、やがて花は散ってその後は運勢が衰えていきます。

狂い咲き運の影響から逃れるには、成功した環境から早く退いてあとは静かに暮らすことですが、目立たずにそっと咲き続けるのがいいのか、派手に咲いてパッと散る人生がいいのかは、ひとそれぞれで、正解はありません。

重要なのは、与えられた人生をしあわせに生きていくことでしょう。そこで、記事の最後に、彼女たちの人体図と使いかたを観たいと思います。