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人生後半の処世術について考えます

花の宿命(いのち)グレース・ケリーとオードリー・ヘプバーン⑩

25歳のとき、アメリカ人俳優と最初の結婚をします。福を得たわけですが、その結果、忌神が運勢を下げています。すなわち、撮影中の事故などが原因で二度も流産します。その後、長男に恵まれますが、再び流産して計五度も流産しています。夫ともたびたび不仲が噂されて39歳のときに離婚します。

しかし、同じ年に10歳年下のイタリア人医師と再婚、翌年二人目の子に恵まれますが、これも互いの浮気が原因で51歳のときに別居して破綻します。

ところが、同じ年にオランダ人俳優と恋愛関係になります。結婚はしませんでしたが、一緒に暮らして「人生で最良の日々」だと彼女はインタビューで語っています。同時に、58歳でユニセフの親善大使という天職を得て、しあわせで充実した晩年だったようです。ようやく忌神は消化されたのかもしれません。

ただ、狂い咲きした花は再び長く咲くことはできず、まだこれからというときにこの世を去りました。

 

彼女は「何としても避けたかったのは、人生を振り返ったとき、映画しかないという事態です」と語っているように女優としての成功に満足はしていないし、本当にやりたかったこと=しあわせな家庭をつくることは、思うようにいかずに苦労しました。

しかし、彼女がずっと輝いているように見える理由は、心の持ちかたにあると思います。

彼女は、「人生について深刻に考えたりはしないけど…私の人生で何をするかは真剣に考えているわ」と語っているように、どんな状況でも前を向いていました。人体図の帰星の鳳閣星は、20~30代は映画で観客を楽しませることに、30~40代は子育てに、50~60代は慈善活動に発揮されました。

そして、「最も大事なことは、人生を楽しむこと、幸せを感じること、それが全てです」とも語っているように、それを楽しんでいました。すべてのひとに共通する、しあわせな人生に必要なマインドセットなのかもしれません。