THIS IS YOUR LIFE!

人生後半の処世術について考えます

花の宿命(いのち)グレース・ケリーとオードリー・ヘプバーン④

人生では、若年よりも壮年・中年のときのほうが高い地位に就いて活躍するのが一般的です。しかし、なかには10代・20代で大活躍して、その後は運勢が衰えていくというパターンも稀にあって、そのなかのひとつに「狂い咲き運」という運勢があります。

キーになるのは父親の存在です。子がまっとうに育つには、しっかりとした父親と母親が必要で、子を植物にたとえれば、陽である父親は天、陰である母親は地になります。そこで父親がいない/役割を果たしてくれないとなると、植物にとっては天候不順のような状態になるので、多くは枯れてしまいますが、なかにはいきなり狂ったように花が咲くことがあります。

咲くはずのない季節に花が咲くのと同じように、まだ活躍するはずのない若い時期に大人の世界で大活躍する。それが「狂い咲き運」です。特に父親の干が周ってきたときに運勢が大きく伸びることが多いという特徴があります。

二人がスターになったのは20代前半なので狂い咲き運としては少し遅いように思いますが、一流になるには1万時間の練習が必要だと言われるなかでそこまでの訓練を積まないうちに売れていることから、狂い咲き運の影響はあるように思います。その証拠に、グレース・ケリーゲイリー・クーパーの相手役に大抜擢されたのが23歳の壬の年、オードリー・ヘプバーンがブロードウェイ・デビューして注目を集めたのが22歳の辛の年で、ともに父親の干が周ってきた年に大きく運勢が伸びています。