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人生後半の処世術について考えます

花の宿命(いのち)グレース・ケリーとオードリー・ヘプバーン②

共通点の三つ目は、人気の絶頂期で第一線から退いていること。グレース・ケリーは、27歳でモナコ大公と結婚、女優を引退します。一方、オードリー・ヘプバーンは、「ローマの休日」の後も15年にわたってヒット映画に主演しますが、38歳以後は家族との生活を優先してスクリーンで姿を観ることはほとんどなくなりました。

 

四つ目は、比較的若くして亡くなられていること。グレース・ケリーは、みずから自動車を運転中に脳梗塞を発症、ガードレールを突き破り道路横の崖に転落して、52歳で亡くなります。一方、オードリー・ヘプバーンは、58歳からユニセフでの人道活動に尽力して、63歳でアメリカ最高位の勲章である大統領勲章を授与されますが、がんのため式には出席できず、まもなく亡くなります。

 

二人の宿命はどうなっているのか、なぜシンデレラのように成功して突然引退したのか、気になります。

グレース・ケリーの場合、デビューと結婚は18~27歳の大運で、天中殺でした。すなわち、運気が不安定なので異常に運勢が伸びることがありますし、官が周っているので仕事や名誉などにそれが出やすい。しかも、三合会局なので、事態が一気に展開しやすい。美貌や才能に恵まれていたことが前提になりますが、運勢的にはシンデレラ・ストーリーを後押しするタイミングだったといえます。