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人生後半の処世術について考えます

花の宿命(いのち)グレース・ケリーとオードリー・ヘプバーン③

オードリー・ヘプバーンの場合は、どうでしょうか?

 己 戊 己

 酉 辰 巳

日干=自分は己土で、上の行=天干はすべて土。下の行=地支も酉が辰と支合、巳と半会すればすべて金になって、石ころだらけの荒野のような風景です。陽(ひ)も水も弱くて、これでは作物が育ちません。

一方、福に偏った宿命で、年干支と月干支が(準)律音、年干支と日干支が大半会なので、「これでいく」と決めて生きれば、一気に事態が展開する可能性があります。

ただ、土と金が忌神なので運が足を引っ張って苦難に満ちた宿命のように思いますが、現実はとても運に恵まれているように見えます。このギャップは、何なのでしょうか・・・。

 

実はもう一つ、二人には「運勢上」重要な共通点があります。それは、父親との関係です。

まず、父親をとても必要とする宿命であること。オードリー・ヘプバーンの場合、父親の干は日支の本元の辛で、人体図では鳳閣星として帰星になっています。他方、グレース・ケリーの場合は、父親の干は第一守護神で、人体図にも(父の存在が重要な)禄存星があります。

つぎに、それなのに現実は父親とは縁遠い育ち方をしていること。

オードリー・ヘプバーンの父親はナチズムの信奉者で、彼女が6歳のときに家を出ています。その後、彼女は「父親に捨てられた」というトラウマをずっと抱えて生きます。

他方、グレース・ケリーの父親は元金メダリストで起業して一代で財をなした成功者ですが、少女時代の彼女は引っ込み思案で父親からは認められず、認められたいと女優になってオスカーをとっても父親は「いずれ行き詰るだろう」と認めなかったそうです。彼女は結婚前に歳の離れた男性と多くの浮名を流しましたが、その背景には、冷淡なのに異性との交際には異常なほどうるさかった父親の存在がありました。