THIS IS YOUR LIFE!

人生後半の処世術について考えます

改めて「性格」とは②

さらにそのうえに、③社会や文化などによって形づくられた部分(社会的性格)と④現在の役割に応じた性格(役割性格)があると考えます(広義の性格)。ここで、社会的性格とは、男/女らしさとか日本人らしさなど社会や文化のなかの多くの人が持っている行動や態度のパターンを、役割性格とは、父親/母親らしい振舞いとか先輩/後輩らしい振舞いなど役割に応じた相応しい行動や態度のパターンをいいます。

 

さて、性格は、変えられるのでしょうか?広義の性格は変わりやすい(時代や社会が変われば社会的性格は変わるし、役割が変われば役割性格も変わる)一方で、狭義の性格は変わりにくいという印象ですが、最近の研究では、狭義の性格も状況によって変化していくと考えられています。

性格は変えられないという思い込みは、多分に「確証バイアス」によるものかもしれません。確証バイアスとは、自分の先入観に合ったものの見方をしたり記憶したりする(合っていないことは無視したり忘れる)認知のゆがみをいいます。たとえば、血液型と性格は科学的には無関係ですが、A型の人を「やっぱり几帳面だね」などと評価してしまいがちなのは、その一例だといえるでしょう。

では、狭義の性格を変えるには、どうすればいいか?

まずは自分の性格を知って、変えたい行動や態度を自覚して、その原因となっている環境を知ることです。そして、その環境から離れること(親から独立する、職場を変える、友人を変えるなど)、あるいは、環境を積極的に変えることで、そのためには自分の行動を変えることが重要です(行動を変えれば、環境も変わる)。