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人生後半の処世術について考えます

宿命と環境-四鎮貴格⑦

残りの石門星は、集団のなかで自分の生きかた=自分の軸を貫こうとする星で、協調性を発揮して、自分と同じ目標などをもつ仲間と一緒に行動する傾向があります。また、対等意識が強いので目上のひとに反発したり、自分の信条と相容れない命令などに反抗したり、といった悪い面が出ることがあります。あるいは、石門星がうまく発揮されていないと、協調性がなく孤立したり、自分の軸がなくて安易に周囲に同調したりして、欲求不満が高まることになります。

 

また、石門星は唯一の濁星で要星になりますから、これに振り回されていては、ほかの星をうまく活かすことができません。たとえば、周囲から孤立してしまうと、禄存星や司禄星を発揮する相手がいなくなるので、協調性がとても大事になりますし、自分の生きかたがしっかりしていないと、周囲にいい顔するばかりの八方美人になって、疲れてしまいます。

 

相談者はこの人体図をどのように使っているかというと、話を聞いた印象では(人体図どおり)まじめで堅実、控えめで、ただ、度を超えていて(=クソ真面目)不器用そうなひとでした。

・周りの要望に応えようと一生懸命で、それらがぶつかると右往左往して悩んでしまう。

・誰にでもいい顔をしようとして自分の主張が弱いから、気疲れしてストレスがたまる。

・それなのに、相談者の働きぶりに上司は無関心で、いいように使われている。

慌ただしい環境に、このような相談者の性格が重なって、「精神的に追い詰められてしまう」のでしょう。「ひとつのことにとらわれて周りが見えなくなる」というのは、頑張っているのに結果が出ないから結果にこだわっているからではないかと思われます。