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人生後半の処世術について考えます

宿命と環境-四鎮貴格④

運勢の良い宿命だからといって、成功が約束されているわけではありません。現実に宿命を活かそうと行動しないと、良い運勢は働きません。

四鎮貴格の場合、地支すなわち現実の環境が壊されていますから、破壊と変化の連続で慌ただしくなる方向に気が働きます。なので、この宿命を活かすには、激しい人生の波をチャンスに変えて乗り越えていく気概と粘り強さが必要で、それがないと、運勢が良くならないどころか、波にのまれて溺れてしまいます。

特に、変化を嫌い「出る杭は打たれる」というか平穏で安定した社会秩序に順応するように育てられる、いまの日本のような環境では、周りの環境を壊しながらのし上がっていく四鎮貴格のような宿命は活かしにくいと思います。

 

この記事の相談者は、仕事で精神的に追い詰められるという状況が繰り返されていると悩んでいます。詳しく話を聞いてみると、厳しいノルマに苦しめられ、転職した会社は業績悪化でどうしようもない状況に陥って、ようやく見つけた再就職先は上司や部下に恵まれず孤軍奮闘と、確かに厳しい職務環境の連続という印象でした。

あるいは、いつも追い詰められてしまうのは(環境が客観的に厳しいというよりも)本人の主観的な問題なのではないかとも思いましたが、まじめそうな人柄で、思いこみによる被害者意識のようなものも感じられません。

以上から、相談者には、宿命にある(強い散法による)周りの環境を壊すような力が働いているのがわかります。そして、それをチャンスに変えて良い運勢に乗ることができないのは、相談者にそのような気概と粘り強さが欠けていることが原因のように思います。