最後に人体図も観ておきます。
貫索星 天将星
龍高星 鳳閣星 石門星
天貴星 玉堂星 天禄星
貫索星・石門星があって天将星がついていますから、何よりも「自分はこれでいくんだ」という軸が定まらないと、人体図の星をうまく活かせません。そのために重要なのが始星である龍高星・玉堂星ですが、好奇心が育つには教えてくれるひとが必要です。
しかし、両親は役目を果たしてくれず、代わりになるひともいなかった。結果、冷静にものごとを考えることができず、自分が何をしたいのかもわからずに、最身強の活動エネルギーを発散することもできず持て余して、ついには精神を病んでしまいました。
先述したとおり、貫索星・石門星、龍高星・玉堂星を表出する干は死んでいるので、活かすのが難しい。残った(庚から表出される)鳳閣星を活かすしか希望はありません。彼は小説を書いていました。それを読んでくれるひとがいれば、鳳閣星を活かすこともできたのかもしれませんが、うまくはいきませんでした。
彼が「パクられた」というだけであのような事件を起こしたのは、この最後の希望が断たれたからなのかもしれません。そして、持て余していた活動エネルギーが一気に恨みへと向かい、宿命にある大半会が働いて大惨事となった。京アニ事件の原因は、運勢上、このようなものだったと考えられます。