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人生後半の処世術について考えます

京アニ事件の犯人④

どんなに良い宿命でも、活かさないと幸運は訪れません。宿命を活かすとは、そこにある干と星を活かすことですが、干を活かすうえで重要になるのがその干の人物との関係です。

たとえば、彼の日支=寅の蔵干にある甲は、強すぎる戊=日干を木剋土で抑える大切な干ですが、彼の場合は配偶者の干になります(どの人物がどの干になるかは「十二親干法」という技法で決めます)。彼が結婚して奥さんと普通に暮らしていたら、甲を相応に活かすことができるので、自分本位になりがちな自分(強すぎる戊)が暴走するのを抑えることができたかもしれません。

しかし、彼は結婚していないので、自分の力で甲を活かすしかありません。戊=日干から観て甲は官=仕事になるので、頑張って仕事をしていくしかないのですが、彼の場合は、働き盛りなのに生活保護を受けているありさまです。乙は、活かされずに死んでいます。

また、年干の戊は父親、蔵干にある戊と陰陽違いの己は兄弟姉妹の干ですが、いずれも自殺しています。そして、月干の丁は母親ですが、すべての蔵干に丁と陰陽違いの丙があります(全地母)。どこに行っても母親がいるということで、母親との縁が非常に深い宿命です。しかし、その母親とはこどもの頃に別居して絶縁状態なので、丁や丙も活かされない。せめて周りに母親代わりで助けてくれる人物がいたらまだ良かったのですが、それもいない。

残っているのは月支の蔵干にある庚だけで、こうなると、生きていてもしょうがないという状態です。普通に家族が傍にいて社会生活を営んでいれば、干は相応に活かされるので、大事にはなりません。