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人生後半の処世術について考えます

京アニ事件の犯人①

こどもの頃の家族関係というのは、その後の人生を大きく左右します。

運勢上も然りです。それは、家族(六親)をあらわす干の消化/未消化というかたちで宿命に影響します。今回は、京都アニメーション放火殺人事件(以下「京アニ事件」)の犯人の宿命を例に、家族関係の影響を観ます。

 

2019年7月、京都アニメーションに男が侵入、ガソリンをまいて放火したことで建物は全焼、社員36人が死亡、33人が重軽傷と、過去に例を見ない規模の放火殺人事件となりました。「(京アニが)俺の作品をパクりやがったんだ!」という一方的な思い込みからくる逆恨みからでしたが、それだけのことで、なぜ、彼はこれほどまでの大惨事を引き起こしたのか・・・?

文春オンラインの記事(※)などによると、犯人(青葉真司)の生い立ちはとても悲惨なものでした。彼の父親には妻と六人の子がいたのですが、子の通っていた幼稚園の先生と不倫、駆け落ちして再婚します。そして、二人の間に1978年に生まれたのが彼(他に兄と妹)でした。しかし、その後に両親は離婚、彼は妹とともに父親と暮らすことになります(母親は後に再婚)。

明るく元気な子だったようですが、1991年にタクシー運転手だった父親が事故を起こして収入がなくなってから一転、中学校のときには周囲から孤立し、ただ黙って暗かった、といいます。

そして、定時制高校を卒業後、コンビニでアルバイトを始めますが、1999年、父親が自宅アパートで自殺、畳の部屋が血だらけになっていたそうです。その5年後の2004年には、妹も自殺、部屋はゴミ屋敷状態で、精神はひどく蝕まれていました。

※ https://bunshun.jp/articles/-/55045