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人生後半の処世術について考えます

マネーの虎の復活④

銀行はお金を貸してくれないから、資本金がなくてもできる事業は何かと考えて、不動産業を始めた。不動産業は右から左に物件を売るだけで手数料が取れる。同じスキームでできる人材派遣やM&Aの仲介も始めてみると、億単位の儲けが出た、という。

そこで得た資金を元手に沖縄のレンタカー店を買収、出版業や飲食業などさまざまな事業を展開、復活を知った昔の社員たちも戻ってきて、ますます勢いづいた。再出発して、すべてがいい方向に回り始めたのだ。

そして、2015年には年商が100億円を突破、見事なV字回復を成し遂げた。

 

さらに興味深いのは、氏が還暦を前に手持ちのほとんどの会社を売却して、経営の第一線から身を引いたことだ。経営者としてさらなる成長を目指すのが当たり前のように思うが、氏の選択は運勢上理に適っている。

というのは、2013年から現在の大運は丁亥、すなわち、日干支と納音の干支がまた周っているのだ。すなわち、これまでの自分を納めるべきタイミングで、氏はその通りに行動したということだ。

氏は言う。「僕の人生は第1クォーターが学生で第2クォーターが車屋、第3クォーターで多業種に展開して、今は第4クォーター・・・経営者がある日突然倒れたら、会社にはとても大きなリスクになる。頭も体もしっかりしているうちに、自ら退くのが一番なんです」。まさに、氏の後天運のとおりだ。