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人生後半の処世術について考えます

怪しい予言のカラクリ①

NHKのダークサイドミステリー「徹底検証!地震の都市伝説」という番組で、怪しい予言の話がされていました。悪質な詐欺師もよく使う手口なので、紹介したいと思います。

東日本大震災の一月前に、ブログで「太平洋側で何か起きそうな気配が・・・石巻という地名が私に呼びかけています」と予言していて話題になった人がいます。彼は、本当に地震を言い当てていたのでしょうか?

怪しい予言には、似たようなカラクリがあります。

ひとつは、あいまいな言葉で予言していること。彼の予言はあいまいな言葉を連ねているだけで、はっきりと「地震が起きる」とは言っていません。これは、あいまいな表現を話すことであとから解釈を都合よく誘導する手法(「マルチプルアウト」といいます)で、詐欺師がよく使います。

たとえば、「あなたの家の裏には松はありませんよね?」ときいて、「あります」と答えたら「その松がすべてのあなたの不幸の原因です」と言い、「ありません」と答えたら「無くて本当に幸いでした」と言うといった感じで、どちらにしても相手の関心を引き込むことができます。