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人生後半の処世術について考えます

「女帝」小池百合子氏③

これから『女帝 小池百合子』(石井妙子著、文藝春秋刊)にしたがって氏の人生と宿命と照らし合わせてゆきますが、目的は命術(東洋の占い)の勉強なので、この本の記載の真偽については判断いたしません。事実と違うことも含まれているかもしれませんが、そのまま受取ります。また、氏の行動や業績の良し悪しについても評価いたしません。

 

では、氏の生い立ちからみていきましょう。

氏の父親は、破天荒な人物でした。「詐欺師」というひともいます。成功している人のもとに押しかけ縁を結んで、そのコネで商売をするのですが、大ぼらを吹いては関係者に損害を与えていたそうです。当時の芦屋は貧富の差が激しく、氏も母親お手製の洋服で着飾っていたものの、裕福な家ではありませんでした。そして、父親は、一発逆転を狙って衆議院選に立候補するも落選、一家は借金取りに追われるようになります。氏が高校二年生のときです。

その後、父親は持ち前の行動力で来日していたエジプトの要人と知り合い、氏をエジプトに留学させます。ただ、仕送りするお金はなく、アラビア語もできなかった氏がどのように生活していたのかは不明なようですが、やがて同居させてくれる日本人女性と出逢い、アラビア語を教えてもらうために同じ語学学校に通う日本人男性と結婚します。氏が二十歳のときです。そして、父親のコネを使ってカイロ大学の二年生に編入学するのですが、夫の語学力が高度な授業内容を理解できるレベルまでには達していない(口語ではなく文語での授業なのでネイティブ・スピーカーでも理解できない)ことがわかると、スパッと離婚してしまいます。