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人生後半の処世術について考えます

怪しい予言のカラクリ②

もうひとつは、たくさん予言をしていること。彼の過去のブログを検証すると、6年間で120回以上東北の地名を挙げて地震の予言をしていたそうです。これだけの数になると「数撃ちゃ当たる」でいつかは当たりますが、問題なのはブログを読んだ人で、一見当たったかのように見えるものを強く覚えてしまい、その他のはずれた大量の予言を忘れてしまうということです。そこに詐欺師がつけ入る隙を与えてしまいます。

また、一回の予言で当たったかのように見せかけるため、最近では巧妙な日付トリックも使われるそうです。番組では、SNSで「カギをかけて投稿内容を非公開にしてたくさん予言を投稿する」というトリックが紹介されていました。

たとえば、7月のうちに「8月に巨大地震が起きる」と書いて、ほかにも8月を9月、10月、11月・・・と変えて何個も予言を投稿します。この時点では、どの投稿も他人からは見えておらず「7月に投稿した予言」として記録されます。

そして、実際に地震が10月に起きたとしたら、すぐにはずれた予言をすべて削除して非公開の設定を解除します。その結果、当たった予言だけを公開でき、投稿日は3カ月前の7月のままなので、SNSを見た人は「地震が起きる前に未来を予言したんだ!」と信じてしまう、というカラクリです。

ことさらに日付をアピールする主張には、気をつけたほうがよさそうです。