では、まずは、五本能と干の関係から説明します。
干の間には、生じる／生じられる（相生）、剋する／剋される（相剋）、同じ（比和）、のいずれかの関係が成り立ちます（「なぜ、未来を占えるのか④」参照）。剋する／剋されるというのは独特の用語ですが、奪う／奪われる、動かす／動かされる、制する／従う、魅了する／没頭する、獲得する／貢献する、と言い換えれば、わかりやすいと思います。
そして、日干＝自分からみて、その干がどの関係にあるかで、そこから発せられる基本的な欲求＝本能が決まります（「なぜ、性格を占えるのか②」参照）。
守備本能は、同じ五行から発せられる本能です。自分と周囲が同じということは、協調しながら自分の立場を守りたい、という欲求になります。
伝達本能は、生じる五行から発せられる本能です。自分から周囲を生じるということは、情報・心情・生命などを伝えたい、という欲求になります。
魅力本能は、剋する五行から発せられる本能です。自分が周囲を剋するということは、信用・信頼などを獲得したい、という欲求になります。
攻撃本能は、剋される五行から発せられる本能です。自分が周囲から剋されるということは、仕事・役目などに没頭したい、という欲求になります。
習得本能は、生じられる五行から発せられる本能です。自分が周囲から生じられるということは、情報・自分などを知りたい、という欲求になります。
