これまで、「なぜ、性格を占えるのか」では五本能という基本的欲求で簡単な性格分析を、「身強／身弱とは何だろうか」では心のエネルギーという仮説で身強と身弱の生き方の違いを紹介しました。
実際の鑑定では、それらをより詳細にした、前者は十大主星（通変星）、後者は十二大従星（十二運）というものを使って観ていきます。「星」という言葉を用いているのは、命術（東洋の占い）が人間を小さな宇宙と見立てて、西洋占星術のようにいろんな星の配置で心理を分析していくからです。今回からは、それら人間の星を紹介していきます。
十大主星は五本能から導かれますが、守備本能（木）は他から守ろうとする欲求、伝達本能（火）は他に伝えようとする欲求、魅力本能（土）は奪おうとする欲求、攻撃本能（金）は動かされようとする欲求、習得本能（水）は知ろうとする欲求、です。
加えて、本能を発揮するときに、陽は外に、陰は内に関心が向かいます。心理学でいえば、陽は外向的、陰は内向的ということになります。
それら五本能と陰陽を組合せて解釈することで十大主星（通変星）の質を定義しますが、次回詳しくお話します。
