THIS IS YOUR LIFE!

人生後半の処世術について考えます

天中殺とは何だろうか④

天中殺には、年で周る天中殺(年運天中殺)のほかに、10年ごとの大運で周る天中殺(大運天中殺)もあります。

また、月や日で周る天中殺もありますが、私はほとんど気にしていません。というのは、二月や二日でもの・ことが一気に消滅するようなケースはあまりないからで、月や日の天中殺の影響は小さいと思います。それに、もし月や日の天中殺も重要視するなら、天中殺だらけになってしまいます。

 

暦で周る天中殺のほかに、宿命が天中殺になる場合もあります(宿命中殺)。天中殺の地支が年干支にある場合を「生年中殺」、月干支にある場合を「生月中殺」といいます。

年干支は親、月干支は家系の役割の場所で、そこが天中殺で消滅へ向かうということは、生年中殺は「親」が役割を果たしてくれない宿命、生月中殺は「家系」が役割を果たしてくれない宿命、という解釈になります。

すなわち、生年中殺の人は、親元から離れて早く独立しないと、親に禍(失業、病気、死亡など)が起きて親が役割を果たせなくなるか、そうでなければ、ほかに犠牲が生じることになります。他方、生月中殺の人は、家の商売や財産を継いだり継がせたりすることは、できません。もしそうした場合には、家業が傾いたり遺産が失われたりするおそれがあります。

宿命中殺には、天中殺の地支が日干支にある「生日中殺」もあります。生年中殺が自分にとって親との関係が消滅へ向かう場合だったのに対して、生日中殺は親にとって子との関係が消滅へ向かう場合です。生日中殺の人は、親から頼られるような立場(結婚後も親と同居するなど)だと、日支の配偶者の役割の場所に問題が生じます。