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人生後半の処世術について考えます

天中殺とは何だろうか⑤

まとめます。すべてのもの・ことは、発生と同時に消滅へ向かいます(エントロピーの法則)。時間の流れには、消滅へ向かう時間も含まれていて、これを「天中殺」といいます。

天中殺で始めたことは、まっとうできないか、上手くいかないままか、どこかに犠牲が生じるおそれがあります。だから、天中殺では、人生の大きな決断をするのは避けたほうが無難です。

天中殺には、宿命が天中殺になる「宿命中殺」もあります。天中殺の禍を避けるには、生年中殺の人は親元から離れて早く独立すること、生月中殺の人は家業や遺産を継いだり継がせたりしないこと、生日中殺の人は結婚したら親と同居しないこと、などが重要になります。

 

天中殺の例としてよく挙げられるのが、スティーブ・ジョブズ氏です。

氏は、子と丑が天中殺になりますが、アップル社の設立と株式公開は大運天中殺のときでした。そして、その後の最初の年運天中殺(1984年)にMacintoshを発売、PC業界に革命をもたらしましたが、翌年の年運天中殺に(横暴な立ち居振る舞いなどが原因で)アップル社から追い出されてしまいます。天中殺で運勢が枠を外れて激しく上下するなか、前の天中殺で始めたことがここで一旦終わりを迎えたわけです。

しかし、話はこれで終らずに、次の年運天中殺(1996年)に業績不振のアップル社に復帰、iMaciPodなどを発売して業績を回復させましたが、これだけ何回も天中殺で積極的に行動して大きな成功を収めてしまうと、天中殺の禍(光影現象)も大きくなってしまいます。

そして、2011年に56歳の若さでこの世を去ることになるのです。