THIS IS YOUR LIFE!

人生後半の処世術について考えます

天中殺とは何だろうか②

私は、天中殺を次のように理解しています。

天体の秩序ある運行により地上では昼夜・季節などの規則性が保たれている。天中殺は、天の気が働かないから、秩序が失われた時間。無秩序=エントロピーが増大すると、存在は消滅へ向かう。天の気と地の気が入って人の気になるが、人には天中殺という消滅=死へ向かう時間も流れている。

要するに、この世のもの・ことは、存在し続けることはできず、いつかは消滅しますが、12のうち2を消滅へ向かう時間として「天中殺」と称している、ということです。

天中殺の正しさを論証しようと思っても無理です。天中殺というのは森羅万象を読み解く仮説なのであって、仮設の正しさは、現実をいかにうまく説明できるかで判断すべきなのだと思います。

 

では、天中殺では、どんなことが起こるのでしょうか?

ひとつは、秩序が失われているので、運気は枠を外れて不安定になる、だから、一時的に大きく成功/失敗しやすくなります。悪い宿命の人にはチャンスのように思えますが、天中殺が過ぎると運気は元の枠に戻る、すなわち、上がった分だけ下がってしまいます(光影現象)。

また、人を小さな宇宙と見立てて、天=陽=精神、地=陰=肉体とすると、精神のない肉体だけの時間、だから、行動を上手くコントロールできない時間だと解釈することもできます。そのため、天中殺では、良くも悪くも思いがけない結果を招いてしまいがちで、積極的に動かないほうがよいといわれます。