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人生後半の処世術について考えます

なぜ、性格を占えるのか③

このように、日干から他の干支との関係を観ていくと、渡邉恒雄氏の場合には「守備」「魅力」「攻撃」「習得」「習得」の5つの本能が導きだされます。そして、5つの本能の特性や関係、バランスなどから、性格を観ていきます。

なお、実際の鑑定では、5つの本能を陰陽2つに分けて10の主星、さらに日干と地支との関係から12の従星を定義してさらに細かく分析していきますが、ここでは5つの本能を用いた、ごくごく簡単な分析を紹介しましょう。

 

まず、5つの本能のなかで性格を形づくるのに一番影響力をもつのは、中下の月支から出る本能です。氏の場合は巳=陰の火で、日干の己からみると、火は土を生じるので「習得本能」になります。

習得本能とは、「知りたい、わかりたい、役立てたい」という欲求で、これが適度に発揮されると「理性的」「合理的」などの性格になります。

一方、発揮しすぎると「機械的」「冷酷」などの性格が、発揮できずにいると「直感的」「霊的」などの性格が目立ってきます。

氏は報道=情報を伝える仕事をしているので、伝達本能が強いようにも思えますが、ありません。この点、新聞記者は情報を(伝えるよりも)いち早く聞いてくることのほうが重要なので、習得本能が強いほうが有利だと思います。

また、アンチナベツネの論者たちも、氏の頭のよさや勉強熱心な姿勢には一目置いているといいます。一介の新聞記者から「マスコミ界のドン」と呼ばれるまでに出世できた背景には、習得本能の発揮があったのだと思います。