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人生後半の処世術について考えます

ナポレオンと天中殺(算命学)

 

NHKのザ・プロファイラーという番組で、ナポレオン・ボナパルトの生涯をやっていた。

フランスに併合されたコルシカ島の貧乏貴族の家に生まれて、学業優秀でフランスの軍人となり、革命後の混乱で頭角を現して、諸外国との戦争では連戦連勝、遂には国民からの圧倒的な支持を背景に皇帝になる。

しかし、ロシア遠征での大敗から運勢は急転、連合国との戦争に敗れて皇帝を退位。その後、皇帝に復帰するも百日天下に終わり、幽閉先で生涯を終えた。

ナポレオンも「私の生涯はなんという小説だろう」と回想するように波乱万丈の生涯だが、おもな出来事をまとめると、次の通り。

・1785年(15歳、乙巳)父親が死亡。士官学校を卒業して軍人となり一家を支える。

・1789年(19歳、己酉)フランス革命

・1793年(24歳、癸丑)共和国政府の軍人として最初の武功を挙げ「革命の英雄」と呼ばれる。

・1796年(26歳、丙辰)イタリア遠征で名声を高め、政治への野心を抱く。

・1799年(30歳、己未)クーデターで権力を握って革命の終結を宣言、独裁政権を樹立。

・1804年(35歳、甲子)ナポレオン1世として皇帝に即位。

1812年(42歳、壬申)ロシアに侵攻。

・1814年(44歳、甲戌)連合国軍に敗れてパリ陥落。皇帝を退位させられる。

・1815年(45-46歳、乙亥)再び皇帝になるも、連合国に敗れて幽閉される。

・1821年(51歳、辛巳)幽閉先のセントヘレナ島で死去。

 

以前紹介した「算命学の万年暦。」で宿命を出してみて、驚いた。

教科書通りではないか!

https://note.com/starstarrain/n/n8a226c265ac5

 

ナポレオン・ボナパルト(1769/8/15生)

甲 壬 己     司禄星 天南星

午 申 丑 司禄星 禄存星 玉堂星

      天極星 龍高星 天馳星

73 63 53 43 33 23 13 3

甲 乙 丙 丁   庚 辛

子 丑 寅 卯   午 未

 

ここでは、後天運に着目して解説する。

軍人となったのは2旬だが、最初の武功で英雄となり、政治に転じて権力を握ったのは3旬だ。離島出身の名もなき軍人が瞬く間に国のトップへと駆け上がる。異常な運気だ。

しかし、4旬の最後で勢いをなくして、5旬に入ってすべてを失い、天中殺の年に幽閉先の離島で亡くなった。

わかりやすい!

大運天中殺の陽転だ。中殺されているのが禄で、しかも、納音だから、国民からの人気はあり得ないくらいに高まった。ちなみに、国のトップ(第一統領)になったのも禄の納音の年だ。

そのために平常心を失ったのか、革命のデモクラシーの英雄がみずから王になり、天中殺が終わると一気に運を失って、亡くなったのは51歳の若さだ。

では、ナポレオンはどうすべきだったのか?

おそらく、国のトップになったときにみずから約束したように、国内外の情勢が安定したらさっさと権力の座から降りるべきだった。

なのに、その後も15年間、辞めさせられるまで権力の座に居座ったのが失敗だった。

しかしながら、革命の混乱から、いまのフランスの基礎をつくったのはナポレオンだ。

その意味では、国がこの稀代の英雄を必要としたのだともいえる。

 

これは次回テキストを改訂するときに載せないと…

ということで、最後にコマーシャル。

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