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人生後半の処世術について考えます

宿命と環境-四鎮貴格⑤

では、この相談者は、どのように宿命を活かせばよいのか・・・?

相談内容からは、出世したいのではなく、厳しい職務環境から抜け出したいのが願いだとわかります。だから、いまから四鎮貴格を動かそうとするのは、この願いから外れますし、動かそうとしても無理でしょう。ならば、面白みには欠けるが、平穏で安定したところを探して転職すればいいのか・・・?

しかし、宿命からは周りの環境を壊すような力が働いていて、ずっと安定した環境を望むのは難しそうです。

 甲 乙 戊

 辰 丑 戌

地支は辰と戌が冲動、天干も甲と戊が七殺なので、年干支と日干支が天殺地冲、いわゆる「壊し屋の宿命」になります。落ち着いた環境でじっくり取り組むよりも、慌ただしい環境で臨機応変にやっていくべき宿命です。

特に3年後(55歳)からの10年間は辛未が周って月干支との天殺地冲が加わりますから、ダブルの破壊力です。安定した仕事に変わったとしても、経営や人間関係などで問題が起こるか、あるいは、家庭など仕事以外でトラブルになるなどして、平穏を壊されるかもしれません。

なぜ、自分はそのような宿命なのかと嘆いていても仕方がない。このまま厳しい職務環境が続いたとしても、宿命を受け容れて、そのなかで楽しく、意味ある生にしていこうと前を向くほかありません。四鎮貴格を活かせそうにないなら、ほかの活かしかたを考える必要があります。