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人生後半の処世術について考えます

2023年は癸卯

来年のことが話題になり始める季節になりました。ただ、命術(東洋の占い)のカレンダー=干支暦では、一年の始まりは立春ですから、2023年は2月4日からになります。

2023年の干支は、癸卯(みずのとのう)。癸は雨や泉、卯は春や草木が象意になるので、草原に降り注ぐ慈雨(万物を潤し育てる雨)のイメージですが、潤すほどの雨量ではないと困ってしまいます。

2022年の干支は壬寅(みずのえとら)で、外に向かう陽の年です。壬から寅をみると天胡星(老人のプライド)になりますが、プーチンの虚栄心で、世界は荒れた海=壬のように乱れています。

他方、2023年の癸卯は内に向かう陰の気で、癸から卯をみると天貴星(少年のプライド)になります。水は知性の象徴でもあるので、世のなかで解決への機運が高まって冷静な協議が行われれば、金生水と通関になって、相剋状態=乱れた世界秩序は落ち着く方向に向かうような気もします。ウクライナの小麦畑に恵みの雨が降ってほしいと思います。

ちなみに、前回の癸卯(1963年)は、“I have a dream”で有名なキング牧師の演説が行われた「ワシントン大行進」の年でした。黒人差別という「暴力」に「知性」で対抗した公民権運動の象徴的な出来事です。

そして、前年のキューバ危機(核戦争の危機)を解決したケネディ大統領が暗殺された年でもあります。2023年も、暴力が鎮静化する方向に向かうとしても、大きな揺り戻しがあるかもしれません。