身強／身弱は、生き方にどのような違いになって現れるのでしょうか？
身強／身弱は、一般にエネルギーの大／小と定義されますが、具体的にこれをどう解釈するかは、論者により異なっていたりします。
たとえば、ある論者は、エネルギーを気力（あるいは、体力）と考えて、身強／身弱を精神力の強い／弱い人（あるいは、体力のある／ない人）と解釈します。しかし、このような解釈では、現実をうまく説明することができません。たとえば、身弱のプロ・スポーツ選手はざらにいます。
私は、エネルギーを「心のエネルギー」と考えています。すなわち、心のエネルギーとは、心に浮かんだことを行動に移すのに必要なもので、心理学にも似たような仮説があります。この観点から、身強と身弱の生き方の違いについて述べると、次のようになります。
身強は、心のエネルギーが強いから行動に移しやすく、行動しないと心のエネルギーが不完全燃焼になるので、考える前に動く、という傾向があります。また、心に浮かんだことを手にしようとするため、現実性を重視する一方で、精神的な苦労には弱い、という側面があります。
これに対して、身弱は、心のエネルギーが弱いから行動に移しにくく、なるべく心のエネルギーを消費しないようにするので、動く前に考える、という傾向があります。また、心に浮かんだことをさらに深めようとするため、精神性を重視する一方で、現実的な苦労には弱い、という側面があります。
